大阪のホームページ制作会社が遭遇した「ヤバいクライアント」実録集!

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大阪のホームページ制作会社が遭遇した「ヤバいクライアント」実録集!

「ホームページさえ作れば、明日から注文の電話が鳴り止まへんのやろ?」 そんな夢と希望(と、ちょっぴりの無茶振り)を抱えたお客様と一緒に歩むのが、我々制作会社の日常です。しかし、現場はいつもドラマチック。時には「事実は小説よりも奇なり」を地で行くような、泣くに泣けない事件が勃発します。
今回は、制作現場で実際にあった「ヤバいクライアント」の数々を、自戒の念を込めてお伝えします。

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目次

WEB担当者が3ヶ月で辞める会社の「怒号と伝言ゲーム」

「な、また辞めたん……」 弊社に届く一通の退職報告メール。これで3人目です。その会社では、WEB担当者が入社しては、まるで季節が変わるかのように3ヶ月で去っていく「呪われたポジション」になっていました。

1-1:「ええ感じにやっといて!」抽象的すぎる指示に翻弄される担当者の悲劇

その会社の社長は、商売の勘は天才的ですが、ITに関しては「宇宙の言葉」を聞いているような状態。「とにかく、シュッとしてて、パッと見て、ガツンとくるサイトにして!いい感じにね」 ……これ、実際に言われた指示です。

担当者は、この「シュッと、パッと、ガツン」を翻訳しようと必死。でも、社長に「具体的には?」と聞き返そうものなら「それを考えるのがお前の仕事やろ!」と雷が落ちます。結果、担当者は我々に「社長が……こう、言ってまして……」と力なく伝えるだけ。この時点で、プロジェクトがうまく進むはずがありません。

1-2:制作会社との板挟みで、優秀な人材が「ただのメール転送係」になる時

我々が「ターゲット層を考えると、こういったコンテンツを優先すべきです」と提案をしても、社長は「そんなんええから、もっと商品の写真を大きくしろ!」の一点張り。担当者はその板挟みで、もはや自分の頭で考えることを止めてしまいました。

いつしか担当者は、社長の怒鳴り声をそのまま我々にメールをスルーパスするだけに。優秀な若手であればあるほど、「私のキャリア、ここでメール送ってるだけで終わるんかな……」と絶望し、3ヶ月を過ぎたあたりで、デスクを片付け始めるのです。

そしてまた新しい担当者が入り、3ヶ月近くで辞めていく…

1-3:信頼して任せるか、自分がフロントに立つか

結局、この会社に足りなかったのは、「社長(意思決定者)の明確な指示」と「信頼して社員に任せること」任せきれないのであれば、社長が直接ホームページ制作会社と連携して進めるべきであったと思います。明確な指示を出さず、制作の過程は全て社員に丸投げして、アウトプットだけ見て感覚的にジャッジするのではプロジェクトは進みません。

「各部門の精鋭7人」が集まった会議。船頭多くして船山登る

「各部署から精鋭を集めて、WEB制作プロジェクトチームを結成しました!」 一見、やる気に満ちた素晴らしいスタートに見えますが、私はこの言葉を聞くと「これはヤバいぞ」と思います。なぜなら、それは「船頭多くして船山に登る」の合図だからです。みんなで頑張ろうという聞こえの良い言葉が、制作現場をどれだけ疲弊させるか。その怖さを何度も見てきました。

2-1:全員が「良かれ」と思って口を出す。意見のデパート状態になったリニューアルチーム

ある中規模企業の会議室。そこには7人ものメンバーが並んでいました。営業、総務、商品開発、さらには経理まで。全員が「自社のサイトを良くしたい」という正義感を持っています。でも、これが厄介なんです。「事例をもっと派手に」「いや、文字は大きく」「採用情報を一番上に」。

聖徳太子でも整理しきれないような要望合戦が始まると、情報は整理されるどころか、複雑に絡み合った「闇鍋」状態になります。誰一人として「お客様がどう思うか」を話しておらず、語られているのは「社内での自分の立場」や「自分の好み」だけ。全員の顔を立てようと、窓口の担当者がすべての意見を私にぶつけてくるたび、サイトの軸がグラグラと揺れていくのが分かりました。

2-2:終わりなき修正のループ。私のモチベーションを削った「空中分解」の足音

私が最も頭を抱えたのは、窓口の担当者から来る修正指示が、前回の内容と180度違う時です。「営業部の意見を取り入れて修正しました」と言うと、次は「販売部の上司が気に入らないから元に戻して」。その翌週には「宣伝部が新しい案を出してきた」と、再び白紙に。

修正を重ねるごとにサイトが良くなっていくなら、私もプロとして腕が鳴ります。でも、ゴールが見えず、誰を信じればいいのか分からないプロジェクトは、作っている側の魂を確実に削っていきます。初めに来た指示と、後から来た指示が相反する……そんな「終わりのない鬼ごっこ」が続くと、私だって人間です、モチベーションを維持するのが本当に難しくなります。

2-3:最短でローンチするための秘訣。まずは「誰が最後に決めるか」を明確にせよ

正直に言います。意外とスムーズに進むには意思決定フローを明確に決めておかなければなりません。企業規模が大きくなるほど、この「決定権の所在」を曖昧にしたままスタートしてはいけません。

WEB担当者に必要なのは、デザインの知識以上に、社内のバラバラな意見を一つにまとめ上げる「ハンドリング能力」。関係者が多ければ多いほど、最後は誰が判を押すのかを最初に決めておかないと、いつまでもサイトは公開されず、追加費用だけが膨らむことになります。

コンペで企画を「盗用」した企業

これは、BtoBであっても「人対人」と考えて仕事をしている我々にとって、最も虚しく、そして「二度と関わりたくない」と痛感したエピソードです。

3-1:10社競合という異常なコンペ。不採用通知の裏で「最安値業者への企画の横流し」

10社も集めた大規模なコンペ。我々は数週間かけて市場を分析し、「これなら勝てる」という独自の戦略とデザイン案をぶつけました。プレゼンでの担当者の反応は最高で、「御社の企画が社員の間では好評です」と絶賛されました。期待に胸を膨らませて選考結果を待っていました。しかし、届いたのは「落選」の通知。

理由は「価格が他社より高かったから」。ビジネスですから、コストで見送りになるのは仕方のないことです。しかし、数カ月後にその会社のサイトを見て、私は自分の目を疑いました。デザイン・レイアウト、弊社が提案したコンテンツ……。そこには、当社が血を吐く思いで考え抜いた企画が、結構な割合で盛り込まれていました。

3-2:「偶然の一致」という白々しい回答。

あまりの酷似ぶりに、私は意を決して窓口の担当者に抗議しました。「当社の企画内容と酷似しているが、どういうことか」と。しかし、返ってきたのは呆れるほど白々しい回答でした。

「受注したB社も、偶然似たような提案だったんですよ。他社さんも同じようなことを考えるんですね」

そんなはずはありません。弊社の独自の市場分析に基づいた「一点物」の企画が、他社と細部まで被る確率など天文学的数字です。明らかに当社の企画書を格安業者に横流しし、「この通りに作れ」と指示を出したのでしょう。しかし、法的に争うには膨大な時間と費用がかかります。我々は、そのあまりに不誠実な対応に、それ以上追求することを辞めました。

3-3:企画泥棒で得たのは数万円の節約と、業界内での「出禁」という不名誉なレッテル

結局、その会社は数万円の制作費を浮かすために、心血注いだ企画を盗み、それを正当化しました。WEB業界は広いようで狭いものです。こうしたモラルのない行為を行う企業の情報は、制作会社の間ですぐに共有されます。

目先の小銭を惜しんで、信頼をドブに捨てたその会社を、私は心底残念に思います。どうかプロの知恵に敬意を払えないような「寂しい商売」だけはしないでほしいと、切に願っています。

「Googleマップの口コミもお前の責任だ!」と詰め寄る社長

4-1:「なんで悪い口コミを防げなかったんだ!」という理不尽な怒り

「Googleマップにウチの会社の悪口が書かれてますけど!どういう事ですか!?」ある日私のスマホにクライアント社長から電話が。
「それは大変ですね。Googleへの削除申請の方法をお伝えしましょうか?」と私が言うと、社長は「ネットのことは全部クレフさんに任せているつもりです!なんでこんな口コミが書かれているんですか!!」と息巻いていました。

……いや、社長。うちはホームページ制作会社であって、Googleの社員とちがいますよ。道路を舗装した業者に、その道を走ってる車の運転が荒いって文句を言うのと同じです。何が書き込まれるかコントロールなんか出来ませんよ…。

4-2:自社サイトとネット社会の境界線。何でも屋ではない制作会社との正しい距離感

最近はSNSやGoogleマップなど、自社サイト以外のプラットフォームが重要になっています。でも、そこは言うなれば「公共の場」。制作会社が自由に内容を操作したり、低評価を消したりすることはできません。

「インターネットにまつわる苦情」をすべて制作会社にぶつけるのは、プロ野球の監督に「審判の判定が悪い!」と怒鳴り込むようなもの。お門違いも甚だしいのです。

4-3:ネット上の悪評を制作会社のせいにする前に、直視すべきは何故そんな口コミが書かれたか

厳しいことを言いますが、悪い口コミが書かれたのは、現場の接客やサービスに不満を感じた人がいたからです。 WEBの力を借りて集客を増やすということは、自社の「実力」が白日の下にさらされるということ。制作会社に怒る前に、まずは自社のサービスを磨き直すのが先決ではないでしょうか。

「ヤバいクライアント」に共通していること

さて、ここまでコッテコテの失敗談を話してきましたが、もちろん成功している企業・経営者さんもたくさんいます。彼らに共通しているのは、たった一つのシンプルな考え方です。

今回ご紹介した失敗事例、すべてに共通しているのは「人任せ」か「自分勝手」かのどちらかです。
逆に、これまで一緒に仕事をして「うまくいった」会社を思い返すと、共通点は驚くほどシンプルでした。

  • 丸投げせず、一緒に考える
  • プロの意見に、まずは耳を傾ける
  • ネットの向こう側にいる『お客様』を常に意識している 

この3つを当たり前のようにやっています。

今回挙げた事例は、どれも極端に見えるかもしれません。
しかし、実際の現場では「少しずつズレている判断」が積み重なった結果、こうしたトラブルに発展しているケースがほとんどです。

ホームページ制作は、魔法でも打ち出の小槌でもありません。
ただし、「誰に向けて、何を伝え、どう行動してほしいのか」を一緒に考えられる企業であれば、必ず成果に近づいていきます。

制作会社は、代わりに経営判断をする存在ではありません。
また、何でも解決してくれる便利屋でもありません。
それでも、正しい距離感でパートナーとして付き合ってもらえれば、これほど心強い存在はないとも思っています。

もしこの記事を読んで、
「少し耳が痛いな」
「うち、当てはまってるかもしれない」
と感じたなら、それはむしろ健全なサインです。

本当に危険なのは、自分たちがどこでズレているのかに気づかないこと。
そして、誰のためのホームページなのかを見失ってしまうことです。

ホームページ制作がうまくいくかどうかは、技術よりも、人と人との向き合い方で決まります。
これは、数えきれない失敗と後悔を見てきた制作会社としての、偽らざる実感です。

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