SEO対策を踏まえたWEB制作とは

ホームページからの集客を考えている場合には、初めからSEOを意識して制作していたり、集客するための運用として、SEOの他にもリスティング広告など、SEMについて計画的に取り組んでいます。
ホームページを制作する段階で、知っておくべきSEOの基礎や、SEO対策を行うメリットについて、解説いたします。

SEOについて

ホームページを制作する際には、SEOの基本を理解した上で取り組まなければ、集客にはつながりません。SEOの仕組みが分かると、自然とユーザーにやさしい、ユーザーのことを一番に考えたホームページができ、それがSEO対策につながります。

SEOとは

まずSEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と訳されます。これは、インターネット上の検索順位を上位に持ってくるために、サイト内外を調整することです。

例えば、ユーザーがある地域でイタリアンを食べたいと思ってお店を探すとき、ネット検索で「イタリアン 〇〇(地域)」と入力してお店を選びますよね。このときに、ユーザーは上位にあがっているホームページから順に、行きたいイタリアンのお店を探し始めます。つまり、検索の上位に表示されればされるほど、ホームページを見てもらう確率は高くなり、来店へとつながることになります。

そのためホームページを持っている会社は、検索エンジンで上位に表示されることを狙い、集客へつなげるためにSEO対策を行っているのです。

SEOとSEMの違い

SEOと似た言葉でSEMという言葉もよく耳にします。SEMについても説明すると、SEMとは、Search Engine Marketingの略で、検索エンジンマーケティングと訳されます。検索エンジンという枠組みの中で行うマーケティングです。
SEMとSEOは間違いやすいため整理しておくと、SEMの中にSEOが入っていて、他にリスティング広告もSEMの中に含まれます。

SEOの仕組み

まず検索エンジンで上位表示されるためのロジックは存在しません。検索エンジンはGoogleが定めたルールに基づいて順位が決定されています。そのためそのルールを知り、Googleの理念を理解することがSEO対策で重要となってきます。

Googleが重視していること

Googleが最も重視していることは「ユーザー」です。これは、ホームページの作り手ではなく、ホームページを見る側の「ユーザー」を重視しているということです。そのユーザーがホームページを見て、知りたかった情報が得られるかということがポイントです。

つまり、検索キーワードと、そのときに開いたホームページの内容が違ったり、ホームページの中で求めている情報に辿り着けない場合には、Googleからの良い評価は得られないということです。それは検索結果の上位には表示されないということでもあります。

検索エンジンの仕組み

検索順位は、「クローリング」「インデクシング」「スコアリング」という3段階を経て決められます。
まず「クローリング」で、インターネット上のあらゆる情報をGoogleのロボットが巡回して取得していきます。次に「インデクシング」で情報を整理してデータベースに保存していきます。最後にGoogle独自の評価基準であるアルゴリズムに沿って「スコアリング」で順位を決めます。

基本的なSEO対策

SEO対策は、自社だけで完結できることもあれば、ホームページの業者へ依頼することや他部署に協力してもらうことなどがあります。どれか一つだけ対策を強化するよりもバランスよく実施することで、集客によりつなげることができます。

内部対策と外部対策

基本的なSEO対策は大きく分けて、内部対策と外部対策があります。

内部対策とは

まず内部対策とは、コンテンツやHTMLの記述などを、Googleから評価されやすい形に変えることです。
具体的には、ページタイトルや見出しを設定する、画像にはaltタグを追加するなど細かいですが、Googleに正しく理解し評価してもらうためには、こういった対策を行うことが大切です。

外部対策とは

外部対策とは、被リンクを集めて、ホームページの評価をあげることです。被リンクとは、外部のホームページに貼られた自社のリンクのことです。被リンクを集めることによって、信頼を集めているということになり、評価をあげることができます。

そして、内部対策と外部対策をした上で、何よりも大切な基本が「ユーザー」のことを一番に考えたホームページを制作できているか、という点です。
どんなコンテンツもユーザーが分かりやすいようにデザインしてあり、求めている情報に素早く辿り着ける導線であることが、評価につながるのです。

コンテンツSEO

SEOの中には、ユーザーの検索キーワードを考えてコンテンツを継続して制作し、検索エンジンで上位表示を目指すことで集客につなげる、コンテンツSEOという方法もあります。

広告費をかけずに、集客できる

Yahoo!やGoogleに広告費を払って上位表示しているわけではないため、時間はかかりますが上位表示されれば、永続的に集客につながるコンテンツとなります。また広告ではないため、広告費をかけずに集客できることが利点ともなります。

会社のブランディングにもつながる

またコンテンツSEOは、内部対策や外部対策とは別となり、定期的にホームページ内にコンテンツを作っていきます。コンテンツが増えると、様々なキーワードで上位表示されるようになり、ユーザーもこのサイトの運営者について専門家として見るようになったり、何か相談するときにはこの会社に相談しよう、と思うようになり、企業のブランディングにつながります。

SEO対策を行うメリット

SEO対策は、地道な作業が多く、すぐに成果が出るとは限りません。しかしそれ以上にメリットがあります。

意欲的なユーザーを集客できる

検索エンジンで、何かを情報を探しているユーザーは、目的を持って検索しているため、ある程度購買意欲が高いといえます。何気なく流れてきた広告をクリックしてホームページを訪れるユーザーとは違います。
そのため、SEO対策をして上位表示できれば、購買意欲の高いユーザーを獲得できる可能性が高く、効率的に集客できます。

高い集客力

モノを買うとき、調べものをするときなど、SNSを使って行うことも最近では増えていますが、まだまだインターネット上で検索エンジンを使っている人はたくさんいます。そのためSEO対策を行い、自社のホームページを上位表示させて、意欲的なユーザーに見てもらえるため、高い集客力を得ることができます。

費用対効果

リスティング広告やバナー広告は、広告を掲載しなくなると集客できなくなります。そのため集客を継続したい場合は永遠にお金を払い続けないといけません。それに比べてSEOは、クリックや表示するのに費用はかかりません。
すぐに効果が出るとは限りませんが、長期的にみると費用対効果は優れています。

コンテンツは資産となる

SEO対策のために作成したコンテンツだったとしても、それはユーザーが必要とする、良質なコンテンツで価値あるものです。一度作成したコンテンツは、ホームページを閉じない限り続的にホームページ上に残ります。良質なコンテンツが増えることは、ユーザーにとっても良いことなので、これは会社にとって資産となります。

SEO対策を踏まえた制作まとめ

基本的なSEO対策や対策を行うメリットが理解できると、これからホームページを制作するときには、どのようなことに注意すればいいでしょうか。

ユーザーを一番に考えて制作

まずホームページを制作するときは、ユーザーのことを考えてコンテンツを制作すると、ユーザーにとって良質なコンテンツを提供しているホームページという認識となり、Googleから良い評価につながります。ユーザーのことを考えるとは、ユーザーが知りたい情報を提供できているのかということです。

次に内部対策として出来ることは、ホームページの制作段階で行うことです。ページタイトルや見出しなどは、制作段階で出来ることなので、事前にリスト化し漏れなくできるように準備しておきます。

定期的なコンテンツを更新

そして定期的なコンテンツ制作をしSEO対策を行う場合には、ブログや実績事例など、どのようなコンテンツを更新していくのか決める必要があります。
出来るだけ手間なく更新できるように、更新システムを導入することもあります。ホームページの初期段階で、システム導入のことを考え進行していくと、運用もスムーズです。

検索エンジン対策のSEMの中でも集客力が高いSEO対策を行うことで、集客目的のホームページは成果につなげることができます。事前にできる準備はしておき、継続的なコンテンツ制作によって、スムーズな運用につなげていきましょう。