税理士事務所のホームページ制作で注目されるポイントとは

コラム作成日:2021年8月10日 最終更新日:2024年6月6日

税理士事務所のホームページを制作するなら、集客を目的とし、定期的に相談が来るようなサイトが理想的です。
魅力あるコンテンツを提示し、ユーザーの信頼を獲得できるようなホームページにするために、どのような工夫が必要でしょうか。本コラムで解説いたします。

税理士事務所のホームページとは

税理士事務所のホームページは製造業や学校など他の業種のホームページとどんな点が違うのでしょうか。
税理士を含めた士業といわれる職業の営業スタイルなどを含めた特徴や、ホームページで必要なことや今後のホームページのあり方について説明します。

士業ホームページの特徴

弁護士・税理士・社労士など、法律や会計などに関わる、資格を持って仕事をする方は先生と呼ばれることも多く、専門性の高い仕事をされているイメージですが、そんな先生方も営業や集客はしなくてはいけません。
現在では多くの士業の方が、他の人と差別化を図りながら、ホームページを使って営業や集客を行っています。

つまり士業ホームページの特徴とは、集客できるホームページの構成になっており、運用もきちんとされていることです。ホームページが事務所の名刺代わりという役割ではなく、集客するためのホームページということは、制作段階から見込み客であるターゲットを決め、アピールする分野や税理士の特徴などを打ち出したホームページを制作しています。
また今後の運用についても、先生ご自身で出来るように、更新システムを入れてブログなどのコンテンツを作り、随時新しい情報を公開していけるようなホームページを持っています。

弊社では士業・コンサルティング関連の制作実績が多数ございます。集客目的で制作をご希望の方や保守サービスなども展開しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

税理士事務所のホームページで必要なこととは

初めて税理士事務所がホームページ制作を依頼するときは、事務所を開業したときや、自分でサイトを作ってみたけど上手くいかなかったときなどが考えられます。

十分な予算や考える時間が取れないというご相談も多いのですが、ホームページで必要なことが2点あります。それは、他の税理士事務所ではなく自分の事務所へ相談をもらえるような、専門性の高い情報発信と過去の実績が分かる内容を発信することです。

魅力あるコンテンツにするために

そのためには、まずはどんな人に相談に来てもらえると力になれるのか、という点を明確に伝えることが重要です。多くの税理士事務所のホームページには、その点が分かりやすいように「〇〇〇なお悩みにお答えできます」や「相続税申告についてお答えします」「開業・会社設立をお手伝いします」など、分かりやすいキーワードで伝えています。

初めてホームページを訪れたユーザーでも、その悩みや問題提起の内容に重なる部分があれば、興味を持ちサイト内を回遊します。その際に業務内容を分かりやすく提示していることやどんな特徴のある税理士事務所なのかを上手くアピールすると、税理士事務所の魅力が伝わるホームページが制作できます。

ホームページで成果がでないとき

すでにホームページは持っているけど、上手く運用できていなかったり、成果が出ていない税理士事務所の方は、その原因を正しく分析する必要があります。上手くいっていない、結果が出ていない原因を分析し改善することで、今後はホームページが成果につながる可能性があります。

アクセス解析から改善ポイントを出す

ホームページで成果が出ていない場合は、税理士事務所の地域性、専門性などを考えてホームページのコンテンツやデザインが作られているか、また日々のアクセス数・ユーザー数などを確認し原因分析します。

アクセス解析をした際に、トップページの離脱率が高い場合は、ユーザーがサイトを訪れたときに、一番目に付くファーストビューで事務所の魅力を伝えられていないのではという仮説が立ちます。その場合、キャッチコピーやデザインを変えて効果検証を行います。

このようにアクセス数を分析すると、様々な問題点を発見でき、改善するポイントが出てきます。定期的にアクセス解析を行い、ホームページの改善を繰り返していくと目的達成できるホームページへと成長します。

集客目的でホームページを制作したのに成果につながっていない税理士事務所の方は、一度弊社にお問い合わせください。アクセス解析、ホームページ改善のサポートが可能です。

ホームページの魅力あるコンテンツとは

ホームページのコンテンツは、税理士事務所ならではの特徴はあるのでしょうか。専門分野があったり、明瞭な料金設定を打ち出していたり、地域密着で仕事をしていたりと、それぞれ特徴のある税理士事務所のホームページのコンテンツについて解説します。また利用者が事務所の信頼性を判断する際、具体的な実績やお客様の声、専門的な知識を示すコンテンツが大きな役割を果たします。

税理士事務所のホームページ構成

税理士事務所のホームページ構成の特徴としては、サイトを通して、その税理士事務所の専門分野を知り、先生の人柄を知り、この事務所だったら問題を解決してくれるかもしれないと思って、お問い合わせをしてもらえるホームページを制作しなければいけません。

そのため、ユーザーがホームページを見て、この事務所は信頼できるということを示さなければいけません。
何か話題の商品の購入や精密機器の問い合わせなどではないため、相談に乗ってくれる税理士さんが信頼できる人かどうかを判断する材料として、税理士事務所の実績、金額設定など細かなところまで重要になってきます。

お問い合わせ獲得に必要なコンテンツ

税理士事務所へのお問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームもしくは、お電話という形を取っている事務所が多いです。お問い合わせ数を増やすためには、お問い合わせするハードルを出来るだけ下げておくことがポイントです。

お問い合わせフォームの作りこみ

お問い合わせ獲得に必要なコンテンツは、まずはお問い合わせフォームです。お問い合わせフォーム1つとっても、入力のしやすさによって問い合わせ率が変化するため、項目の数や、エラー表示方法、自動返信メールの細部まで、しっかりと作り込みます。

他には「相談から依頼までの流れ」という一連のステップをホームページで説明すると、見込みユーザーには親切なコンテンツとなります。実際にその税理士事務所に興味があっても、日程調整や、相談する際は実際に会うのかWEB会議でも可能なのかや、相談料金のことなど、初めて相談する人にとっては分からないことだらけです。こういった些細な疑問をホームページの中で丁寧に説明すると、不安がなくなりお問い合わせにつながるのです。

また相談料が何分までなら無料であるとか、問い合わせに対応できる営業時間が書かれているなど、詳細な情報を公開することも、お問い合わせ獲得には必要です。

実績や事例の紹介

過去の実績や解決事例を紹介することで、事務所の信頼性と実力を示すことができます。具体的な成功事例や実績を掲載することで、利用者は事務所の特徴を理解しやすくなります。

過去に対応した税務相談や申告業務の事例は、どのような課題に対してどう対応し、結果につながったのかを出来るだけ詳細に記載します。これにより、ユーザーは事務所の具体的な能力や実績を確認でき、信頼感が増します。また、具体的な数値や成果を示すことで、ユーザーは事務所の実力をより具体的にイメージできます。

信頼感を高めるホームページのデザイン

税理士事務所のホームページ制作において、信頼感を高めるデザインは非常に重要です。

ユーザーがサイトに訪れた際に、専門性が高く信頼できる印象を与えることが、クライアントの獲得につながります。

シンプルで専門性を感じさせるレイアウト

シンプルで専門性を感じさせるレイアウトは、信頼感を与えるための基本です。過度に装飾されたデザインは避け、清潔感のあるシンプルなデザインを心がけましょう。

例えばトップページには事務所の外観や内装の写真を大きく配置し、清潔で整った環境をアピールします。また、スタッフの写真を載せることで、利用者に安心感を与え、親しみやすさを感じてもらえます。さらに、サービス内容や料金表などの情報は、適切なアイコンや見出しを使って視覚的に整理し、一目で理解できるようにします。

清潔感のあるデザイン、明確な情報配置、統一感のあるフォントとテキストスタイル、高品質な画像の使用を効果的に組み合わせて信頼獲得に努めています。

色使いとフォントの選定

色使いとフォントの選定も、信頼感を高めるための重要な要素です。信頼性を感じさせる色として、ブルーやグレーなどの落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。

税理士事務所のホームページではメインカラーにブルーを使用し、信頼感を強調したデザインが多く見られます。フォントについては、読みやすさを重視し、サンセリフ系のフォントを使用し、大きさや太さを適切に調整することで見出しや本文の視認性を高めることが大切です。また、テキストの行間や文字間隔を適切に設定することで、読みやすさが向上し、ユーザーはストレスなく情報を取得できます。

高品質な画像と写真の活用

高品質な画像や写真の活用は、サイト全体の印象を大きく左右します。フリー素材ではなく、オリジナル写真を使用することで、信頼感をさらに高めることができます。

写真を使うシーンとして、事務所の外観や内装の写真、スタッフの写真などは、ユーザーに安心感を与えます。また、画像の品質が高いことは、サイトの信頼性を示す重要な要素です。画像の解像度や色調を適切に調整し、視覚的に美しいサイトを作り上げることが求められます。これにより、ユーザーは信頼できるプロフェッショナルな税理士事務所と感じることができます。

分かりやすいナビゲーション

分かりやすいナビゲーションは、ユーザーがサイトをスムーズに利用できるようにするための重要な要素です。特に、税理士事務所のホームページでは、必要な情報に迅速にアクセスできることが信頼性の向上につながります。

直感的なメニュー構造

直感的なメニュー構造を設計することは、ユーザーが迷わずに目的の情報にたどり着けるために重要です。メニューはシンプルで、主要なサービスや情報が一目でわかるように整理されていることが求められます。

トップメニューには「ホーム」「サービス内容」「料金表」「お客様の声」「お問い合わせ」などの主要な項目を配置します。これにより、ユーザーは最も重要な情報に迅速にアクセスでき、ストレスを感じることなくサイトを利用できます。また、ドロップダウンメニューを使用することで、詳細な情報を階層的に整理し、ナビゲーションをシンプルに保つことができます。

重要情報へのアクセスのしやすさ

ユーザーが必要な情報に迅速にアクセスできるようにするためには、重要な情報へのアクセスを簡単にすることが必要です。「お問い合わせ」や「無料相談」などの重要なアクションボタンは、目立つ位置に配置することが効果的です。

「お問い合わせ」ボタンは、常に画面上部に固定するか、サイドバーに目立つ色で配置します。また、ページの下部にも同様のボタンを配置し、ユーザーがどこにいても簡単にアクセスできるようにします。これにより、ユーザーの行動を促しやすくなり、コンバージョン率の向上が期待できます。

モバイル対応のナビゲーション

税理士事務所のホームページを利用するユーザーに関わらず、多くのユーザーがスマートフォンやタブレットを使用してサイトを閲覧しています。モバイル対応のナビゲーションを設計することは、今では当たり前となっています。

モバイル対応のナビゲーションを作成する際には、ハンバーガーメニューやプルダウンメニューを活用します。これにより、画面の小さいデバイスでも操作しやすいデザインを実現できます。また、タップしやすいボタンサイズや間隔を確保し、ユーザーが誤操作をしないように配慮することが重要です。さらに、モバイルデバイスでも読み込み速度が速く、スムーズに動作するように最適化することが求められます。

税理士事務所のホームページでは、モバイル端末からのアクセスを考慮して、全てのページがレスポンシブデザインで設計されていることが重要です。これにより、ユーザーはどのデバイスからアクセスしても快適に情報を得ることができます。

ナビゲーションメニューは、種類が豊富ですがメリットデメリットがあり、場合によっては見づらく使いづらいサイトとなってしまうことがあります。基本を理解して設置しましょう。ホームページ制作で重要なナビゲーションメニューのデザインについて、詳しくはこちらをご確認ください。

税理士事務所のホームページ運用

ホームページの運用とは、主にコンテンツの更新です。具体的には、お知らせやコラムの更新、お問い合わせの対応、サーバー・ドメインの管理などです。これらの運用を集客につなげていくためには、どうしたらいいでしょうか。
集客するためのホームページ制作と、ホームページの活用について解説します。

集客できるホームページ制作

税理士事務所にとって集客できるホームページというのは、定期的に見込みのあるユーザーからお問い合わせが来ることを指しています。では集客できるホームページにするために、できることは何でしょうか。

お問い合わせの内容を確認

まずは、お問い合わせが欲しい法人/個人の方から、現在すでにお問い合わせが何件来ているのかを確認します。見込み客としてホームページを訪問しているユーザーが、税理士事務所が求めている見込みユーザーでなければ、ホームページのコンテンツや文言などを、ターゲットに沿ったものに変更する必要があるからです。

ターゲットが悩んでいる問題や知りたい情報をホームページに盛り込み、見込みユーザーとホームページのマッチングを行うことで、お問い合わせにつなげることができます。

アクセス状況を確認

現在持っているホームページからお問い合わせが来ていない状況であれば、ホームページへある程度流入はあるけど、お問い合わせに至っていないのか、そもそもアクセス自体が少ないのか確認します。

アクセスが足りない状況であれば、SEO対策やWEB広告を活用してアクセスを増加させます。ホームページへの流入があれば、コンテンツの内容に問題はないか、お問い合わせフォームは入力しやすいのか、ハードルが高くなっていないか、などホームページの内部についての確認が必要です。

集客できるホームページにするには、初めは上手くいかなくても、徐々に問題を解決していくと成果につながるポイントが見えてきます。

税理士事務所のホームページ活用

税理士事務所がホームページをしっかり活用するには、日々の運用が欠かせません。日々の運用を前提として制作する場合には、ホームページに更新システムを導入し、税理士の先生がご自身でブログを更新したり、ホームページの内容を追加できるような状態にしてあることがほとんどです。
しかし更新システムを導入していても、それを上手く活用できていなければ意味がなく、集客にはつながりません。

ホームページの運用方法を決める

上手く活用するためには、運用する内容を決める必要があるのです。
例えば、ブログの更新は担当者が毎日する、定期的にコンテンツを追加するのであれば1週間に1コンテンツと決める、など数値化して誰が担当するのかを決めておきます。

他には、月に1回アクセス解析を確認し、ホームページの運用について話し合う時間を設けることも大切です。日々書いているブログにどれくらいアクセスが集まっているのか、お問い合わせにつながったユーザーは、どのページをよく見ていたのか、など分析すると、さらにお問い合わせ数を増加させるために、次に改善する箇所が決まり、PDCAを回しながら常に課題に取り組むことが出来ます。

まとめ

税理士事務所のホームページ制作は、集客のために制作する事務所が多く、集客をするためには手順を踏んで制作することや、税理士事務所の魅力や対応できる相談内容などを明確にホームページで発信することが大切です。

またホームページのデザインは、税理士事務所の特徴を反映したものが多く、どんな事務所なのか、アピールできるところや差別化できる特徴があると、デザインとしてホームページで表現することができます。

最後にホームページを効率よく運用していくためには、日々の更新など運用する担当者を決め、またホームページのアクセス解析を通して、内容を改善していくことも必要となります。PDCAを回しながらホームページを活用すると、税理士の先生に相談したいユーザーからお問い合わせが来るようなホームページを制作することができます。