保育園・幼稚園のホームページ制作で失敗しないポイント
コラム作成日:2022年9月27日 最終更新日:2024年6月11日
保育園や幼稚園のホームページはたくさんありますが、その特徴は何でしょうか。子どもたちが元気に遊ぶ様子をデザインした明るいホームページが多いと思います。またその中でも、これから通わせたいと思う保護者や、現在その保育園・幼稚園に通っているという方など、いくつかユーザー層は分けられます。今回は、保育園・幼稚園のホームページ制作について、ご説明します。
目次
保育園・幼稚園のホームページ制作の基本
ホームページ制作において、まずは基本を押さえることが重要です。保育園・幼稚園のホームページは、保護者にとっての重要な情報源であり、信頼性を築くための第一歩です。この章では、ホームページ制作の基本的なポイントを解説します。
ホームページ制作の目的を明確にする
ホームページ制作を始める前に、まずは制作目的を明確にすることが必要です。
保育園・幼稚園のホームページ制作であれば、新入園児の募集、保護者への情報提供、園のブランディングなどが考えられます。目的が明確であれば、制作過程でブレずに進めることができます。
例えば新入園児を募集するためのホームページであれば、入園案内や園の特徴を詳しく紹介することが求められます。一方、在園児の保護者に向けた情報提供が目的であれば、行事カレンダーや連絡事項を見やすく配置することが重要です。このように、目的を明確にしさらに具体的にすることで、サイトの構成やデザインが明確になり、ユーザーにとって使いやすいホームページが完成します。
また、目的に沿ったコンテンツや機能を追加することで、ユーザーの満足度を高めることもできます。最終的には、ホームページの目的を達成することで、保育園・幼稚園の信頼性や魅力を高めることに繋がります。
保育園・幼稚園のホームページの役割とは
ホームページの役割は目的によって変わります。保育園や幼稚園では、常に新しい入園者数を確保し運営していかないといけないため、「新入園児の募集」というホームページの制作目的に関しては、園の魅力を発信することで新入園児の増加につなげることが役割となります。
また保護者への情報提供については、ブログ等のコンテンツを利用して、日々の様子をアップしている園が多く、毎日の様子や季節ごとのイベントなどをホームページに掲載すると、リアルタイムで様子を知ることができ保護者は安心して子どもを通わせることができます。
最後に園のブランディングとしての役割は、まずはどういった特徴のある園なのかが分かるように、ホームページのデザインやコンテンツに統一性を持たせることです。その上で、写真やテキスト、コンテンツの細かい内容を決めていくと、ユーザーに目的が伝わるホームページになります。
ターゲットユーザーを理解する
ホームページ制作では、ターゲットユーザーの理解が欠かせません。保育園・幼稚園の場合、主なターゲットは保護者です。保護者が何を求めているのか、どんな情報が必要なのかを把握することが重要です。
ターゲットユーザーを理解するためには、まず保護者がどのような情報を求めているかを調査します。例えば、園の教育方針や日常の活動内容、行事の予定などが考えられます。これらの情報を提供することで、保護者は園に対する安心感を持ちやすくなります。また、ユーザーがアクセスしやすいように、スマートフォン対応のデザインを導入することも重要です。
ユーザーのニーズに応えるためには、保護者からのフィードバックを積極的に取り入れることも効果的です。アンケートを実施したり、問い合わせフォームを設置して意見を集めたりすることで、よりユーザーにとって有益な情報を提供することができます。結果的に、ターゲットユーザーに適したホームページを制作することで、園の信頼性や魅力を高めることができます。
ホームページで伝えるべきこと
業種に関わらず、ホームページを制作する際には、目的を決めてそれが達成できるように企画構成、コンテンツ決め、デザイン等を進めていきます。
今回の保育園・幼稚園のホームページでは、主なターゲットユーザーは保護者です。保護者に対してホームページの役割を果たすためにどうしたらいいでしょうか。
ホームページで何が知りたい情報かを考える
ホームページに訪れるターゲット層は何パターンか考えられます。保育園・幼稚園のホームページであれば、これから入園を考えている子どもの保護者、在園している園児の保護者がメインですが、求職者や取引業者なども考えられます。
まずはメインとなるターゲット層の保護者は、どういった情報をホームページから得たいかについて考え、それを解決できるコンテンツを作成します。
園の魅力をどう表現するのか
入園を検討しているユーザーからすると、この保育園・幼稚園の魅力は一体何か知りたいでしょう。いくつかの園を比較検討している場合には、他の園のホームページも当然見ているので、園の特徴かがまとめられたページや、ホームページを一目見ると魅力や特徴が分かれば、ユーザーファーストともいえます。
採用にも活かせるホームページ
ホームページは少なからず求職者もチェックしています。今回は園で働きたいと思っている先生や栄養士、看護師、その他スタッフなど募集している様々な職種の方もホームページ上で情報を確認しています。
採用に力を入れている保育園や幼稚園は、採用サイトを保護者向けの保育園・幼稚園のホームページとは別で制作している場合もありますが、そういった場合も含めて、求職者の目線も忘れずにホームページを制作すると、求職者にも響くようなホームページが出来ます。
採用サイトの制作について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
採用に活かすために、子どもの様子を掲載することも大事ですが、園で働く先生の様子、行事、園の方針など、広く様々な場面の様子を求職者は知りたいと思っています。またホームページのブログでは最新の情報が得られるので、求職者にとっても重要なコンテンツです。採用に力を入れている場合には、ブログなどの更新コンテンツにも力を入れてみてください。
信頼性を高めるデザインのポイント
保育園・幼稚園のホームページにおいて、信頼性は非常に重要です。保護者は子供の安全と安心を求めているため、ホームページのデザインが信頼性を感じさせるものであることが求められます。この章では、信頼性を高めるためのデザインのポイントを解説します。
色とデザインで親しみやすさを演出
信頼性を高めるためには、色とデザインが重要な役割を果たします。保育園・幼稚園のホームページでは、柔らかく温かみのある色合いを使用することで親しみやすさを演出できます。例えば、淡いピンクや緑、青などの優しい色を基調とすると良いでしょう。
色使いに加えて、イラストや写真も親しみやすさを演出する重要な要素です。子供たちの楽しそうな写真や園内の様子を掲載することで、保護者に安心感を与えられます。また、フォント選びも大切です。読みやすいフォントを使用することで、情報が伝わりやすくなります。
デザイン全体が統一感を持つようにすることも忘れてはいけません。統一感のあるデザインは信頼性がある印象を与えます。カラーパレットやフォントの統一、レイアウトの一貫性を保つことで、ホームページ全体が一体となり、保護者に安心感を与えることができます。
見やすく使いやすいナビゲーション
信頼性を高めるためには、ホームページのナビゲーションが見やすく使いやすいことが重要です。保育園・幼稚園のホームページでは、保護者が必要な情報に素早くアクセスできるようにすることが求められます。
まず、メインメニューをわかりやすく配置することが必要です。トップページに主要な情報へのリンクをまとめることで、保護者が迷わずに目的のページにたどり着けます。また、メニューの項目は簡潔でわかりやすい言葉を使用し、直感的に理解できるようにしましょう。
さらに、内部リンクを効果的に活用することも重要です。各ページ内で関連する情報へのリンクを設置することで、保護者がスムーズに情報を探しやすくなります。例えば、行事カレンダーから直接詳細ページにリンクするなど、保護者の利用シーンを考慮したリンク設定を行いましょう。
ナビゲーションの使いやすさは、保護者にとってのホームページの信頼性に直結します。見やすく使いやすいナビゲーションを提供することで、保護者にとって信頼性の高いホームページを実現できます。
ナビゲーションのデザインについて、さらに詳しく知りたい方はこちらで解説していますのでご覧ください。
保育園・幼稚園の実績をアピールする方法
ホームページで信頼性を高めるためには、実績をアピールすることが効果的です。実績を明確に示すことで、ユーザーに対して安心感と信頼感を与えられます。ただ保育園や幼稚園の実績掲載というと、かなり難しいイメージがあるかもしれません。
分かりやすい例としては、園の歴史や特徴を詳しく紹介することです。設立の経緯や教育方針、特色あるプログラムなどを具体的に記載することで、保護者に対して園の信頼性をアピールできます。また、卒園生の進学先や保護者の声を掲載することも効果的です。具体的な実績や評価が記載されていると、保護者にとって安心材料となります。
さらに、写真や動画を活用することで、実績を視覚的にアピールすることができます。行事の様子や園内の設備、日常の保育風景などを写真や動画で紹介することで、保護者は園の雰囲気を直感的に感じ取ることができます。
信頼性を高めるためには、実績を具体的かつ視覚的にアピールすることが重要です。保護者に対して安心感を与えるために、実績を効果的にホームページで紹介しましょう。
保育園・幼稚園のホームページで必要なコンテンツ
ホームページでよく見かけるコンテンツは、似通っていることが多いですが、業種別に特徴のあるコンテンツも存在します。この章では、保育園・幼稚園のホームページで必要なコンテンツについてお伝えします。
園について
保育園や幼稚園がどんな園なのかを発信する重要なコンテンツになります。独自のプログラムや特徴があれば詳しく紹介することで、魅力が伝わり信頼獲得にも繋がります。
- 園長先生のご挨拶
- 歴史(沿革)
- 教育理念方針
- 安全について
- アクセス
各内容が長くなる場合は、各項目ごとにページを分けて写真付きで説明すると、コンテンツ全体としてまとまりが出来ます。
入園のご案内
これから入園を希望する保護者に向けて、募集要項をはじめとして、説明会の案内スケジュール、入園までの一連の流れなどを紹介します。募集要項は園によっては項目が多い場合もありますが、表を使って分かりやすく表現することが求められます。
入園にあたり、必ず説明会への参加が必要であったり、面談がある場合には、分かりやすいよう説明する必要があります。
園の1日
保育園や幼稚園で子どもは、どのような1日を過ごすのでしょうか。登園から降園までの1日のタイムスケジュールが知りたい保護者も多く、各保育園・幼稚園のホームページでは「園の1日」や「園の生活」というコンテンツが多く取り入れられています。
1日のスケジュールは、各園によって時間やプログラムに違いが出るため、特徴を紹介することで魅力をアピールできます。
よくある質問
よくある質問の内容としては、入園に関する質問が多いため「入園のご案内」の中に入れるケースもあります。
質問の内容は、保護者会のことや、園バスなどの交通手段、各行事への参加、給食のことなど、様々なテーマに分かれています。保育園や幼稚園でよく受ける質問などがあれば、事前に書いておくことで、問い合わせの対応を短縮することができます。
ブログ
日々の様子を気軽に発信できる手法としてブログを使って、日常の子どもの様子やイベントのレポートをしているホームページもあります。
ブログについては、これから入園を考えている人に向けてと、かつ在園している子どもの様子を保護者が知るという目的もあります。
オプション
保育園や幼稚園で給食を提供している場合は、日々の献立も気になるところです。ホームページでは「今日の献立」の写真を毎日アップしている園もあります。
SEO対策で集客力を高める方法
新入園児の獲得や園のブランディングなどの目的でホームページ制作をする場合には、SEO対策は欠かせない要素です。検索エンジンでの上位表示を目指し、より多くの保護者にサイトを訪れてもらうための具体的な方法を解説します。
キーワードの見直しと効果的な配置
SEO対策は、適切なキーワードと効果的な配置が重要です。新入園児を獲得するためには、「保育園 入園案内」「幼稚園 新入生募集」などのキーワードが効果的です。これらのキーワードをホームページ内に適切に配置することで、検索エンジンからの評価を高めます。
また文章の流れを損なわないように注意しながら、自然にキーワードを盛り込むことでも検索エンジンからの評価を高めることができます。
SEO対策のキーワード選定や検索エンジンからの評価を意識したホームページ制作は、事前の調査や戦略が必要となってきます。弊社ではSEO対策に力を入れたホームページ制作が可能です。現在抱えている問題点からヒアリングし、解決できるホームページ制作をご提案いたします。詳しくはお問い合わせください。
質の高いコンテンツの提供と定期的な更新
質の高いコンテンツを提供し続けることは、SEO対策において非常に重要です。保護者にとって有益な情報を提供することで、サイトの評価を高めることができます。
まず、入園案内ページを充実させます。教育方針や日常の活動内容、入園手続きの詳細などを具体的に記載し、保護者が必要な情報をすぐに見つけられることが、質の高いコンテンツとなり得ます。
また定期的に新しいコンテンツを追加することがSEOには重要です。例えば、園の行事やイベントの報告、教育に関するコラムなど、保護者にとって関心の高い情報を提供します。ブログ形式での情報発信も効果的です。これにより、サイトの更新頻度が高まり、検索エンジンからの評価も向上します。
モバイルフレンドリーなデザインの導入
ホームページのデザインや使いやすさは、パソコンで見ると綺麗だけど、スマートフォンだとイマイチという場合もまだあります。ユーザーである保護者はスマートフォンを使って情報を収集することが多いため、モバイルフレンドリーなデザインが不可欠です。レスポンシブデザインを導入することで、どのデバイスからでも快適に閲覧できるホームページを提供することが重要です。
スマートフォンのデザインでは、電話がすぐにかけられるようユーザーがタップすると電話発信につながったり、資料請求のボタンが分かりやすい位置にあるなど、小さな画面でも、どこにどんな情報があるのか分かるような工夫があると安心です。
保育園・幼稚園のホームページ運用と保守
ホームページの制作が完了した後も、継続的な運用と保守が必要です。特に保育園・幼稚園のホームページでは、最新情報の更新やセキュリティ対策が重要です。この章では、ホームページ運用と保守のポイントについて詳しく解説します。
定期的なセキュリティチェック
ホームページのセキュリティは非常に重要です。保護者の個人情報や子供たちの写真が掲載されることも多いため、しっかりとしたセキュリティ対策が求められます。定期的なセキュリティチェックを行うことで、安心してサイトを運営できます。
まず、使用しているCMSやプラグインのアップデートを定期的に行います。最新のバージョンに更新することで、既知の脆弱性を解消し、セキュリティを強化できます。また、パスワードの管理にも注意が必要です。強力なパスワードを使用し、定期的に変更することを推奨します。
さらに、セキュリティソフトやプラグインを導入して、不正アクセスやマルウェアからサイトを守ることも重要です。定期的なバックアップを行い、万が一の際には迅速に復旧できる体制を整えておきましょう。これにより、保護者が安心して利用できるホームページを運営することができます。
セキュリティ対策を園で行うことに不安が残る場合、弊社ではホームページの保守管理・運用サービスをおすすめしています。セキュリティ対策を始め、CMSアップデート、バックアップ、アクセス解析など、ご希望の管理内容に合わせたプランをご提案することが可能です。
アクセス解析でサイトの改善点を見つける
ホームページの運用において、アクセス解析は非常に有効なツールです。保護者がどのページをよく訪れるのか、どの情報が求められているのかを把握することで、サイトの改善点を見つけ出せます。
方法としてはGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入し、定期的にデータをチェックします。訪問者数、ページビュー、滞在時間、離脱率などのデータを分析することで、どのページが人気か、どのページでユーザーが離脱しているかがわかります。これにより、改善が必要なページを特定できます。
具体的な改善策としては、人気のないページのコンテンツを見直したり、ナビゲーションを改善したりすることが考えられます。また、保護者が求める情報をより充実させるために、新しいコンテンツを追加することも有効です。アクセス解析を活用することで、保護者にとって使いやすく有益なサイトを提供することができます。
アクセス解析についても、弊社のホームページ保守管理・運用サービスでサポート可能です。
保護者のフィードバックを活かす方法
保護者からのフィードバックは、ホームページの改善に役立つ貴重な情報源です。定期的に保護者から意見を募り、そのフィードバックを反映させることで、より使いやすく信頼性の高いサイトを作ることができます。
まずは、ホームページに問い合わせフォームやアンケートを設置し、保護者からの意見を収集します。具体的な質問を設けることで、具体的なフィードバックを得ることができます。例えば、「サイトのどの部分が使いにくいか」「どの情報が不足しているか」など、具体的な項目を設定します。
収集したフィードバックをもとに、改善点を洗い出し、サイトの改良を行います。例えば、ナビゲーションの見直しやコンテンツの追加、デザインの変更など、保護者の意見を反映させることで、より使いやすいサイトを作ることができます。また、フィードバックをくれた保護者には、お礼のメールを送ることで、良好な関係を築くことができます。
保護者のフィードバックを活かすことで、サイトの品質を向上させ、信頼性の高いホームページを運営することができます。
まとめ:保育園・幼稚園のホームページ制作の成功ポイント
保育園・幼稚園のホームページ制作で成功するためには、多くの要素をバランス良く取り入れることが必要です。信頼性を高めるデザインや、保護者にとって有益なコンテンツの提供、SEO対策、モバイルフレンドリーなデザインなど、多岐にわたるポイントを押さえることで、魅力的で信頼性の高いホームページを作り上げることができます。
重要なポイントの再確認
まず、ホームページ制作の目的を明確にすることが重要です。新入園児の募集や保護者への情報提供など、目的に応じたコンテンツやデザインを構築します。ターゲットユーザーである保護者のニーズを理解し、求められる情報を提供することが求められます。
また、信頼性を高めるためのデザインも重要です。色使いやフォント選び、ナビゲーションの見やすさなど、細部にわたるデザインの工夫が保護者に安心感を与えます。実績のアピールや、保護者の声を取り入れることで、信頼性を高めることができます。
今後のホームページ運用の計画
ホームページは制作後の運用と保守が非常に重要です。定期的なセキュリティチェックやアクセス解析を行い、サイトの改善点を見つけ出します。保護者からのフィードバックを積極的に取り入れ、サイトの品質向上に努めましょう。
また、コンテンツの定期的な更新も欠かせません。ブログの運営や最新情報の提供を通じて、サイトの新鮮さを保ちます。これにより、保護者のリピート率が向上し、信頼性の高いホームページを維持することができます。
ホームページの保守管理・運用に関しては園で対策することが難しい場合、外部に依頼することも考えてください。
成功事例から学ぶこと
成功事例を参考にすることも重要です。他の保育園や幼稚園のホームページで成功しているポイントを取り入れ、自園のサイトに適用してみましょう。具体的な事例を学ぶことで、新しいアイデアや改善点が見つかります。
例えば、他園のサイトで効果的なコンテンツやデザインの工夫を参考にし、自園のホームページに取り入れることで、保護者にとってより魅力的なサイトを作り上げることができます。成功事例から学び、常に改善を続ける姿勢が、ホームページ制作の成功につながります。
お見積りやホームページに関するご提案は無料ですので、ぜひ気になる方はご相談ください。