大学・専門学校のホームページを制作をするなら

学校のホームページといえば、校内の紹介や在学生の様子、進路や就職先などの情報を掲載していますが、小・中学校や高等学校、大学や専門学校などによってもホームページの目的やコンテンツが大きく異なります。
今回は大学・専門学校に限定してホームページの制作について、特徴やコンテンツ、デザインについてご紹介します。

大学・専門学校のホームページの特徴とは

大学・専門学校のホームページを閲覧する受験生と一般の学生では、利用する目的、つまり探している情報が異なります。また一般的な企業のホームページと比較しても、何か商品などを販売している訳ではないため、見せ方やコンテンツが異なります。
では大学・専門学校のホームページはどのような特徴を持っているのでしょうか。

学校関係のホームページの役割

学校関係のホームページといえば、冒頭でもご説明しましたが、大学・専門学校の他にも小・中学校や高等学校もあります。そこでまず学校関係のホームページにはどのような役割があるのか考えると、以下のような目的が挙げられます。

・学校についての資料請求をしてもらう
・様々なお問い合わせの窓口
・学校説明会の予約
・受験生に向けての情報提供
・学校のブランディング、情報発信
・在学生や卒業生への情報提供

入学する学生を集めるために、資料を配布したり、学校説明会やオープンキャンパスへ誘導する場合には、集客を目的としたホームページを制作する必要があります。

大学・専門学校では、ほとんどの場合が集客を重要な目的としてホームページを運用しています。ホームページを制作する際には、どのようなターゲットを集客するのか考えて、コンテンツ制作や構成・デザインを制作する必要がございます。

ホームページのユーザーについて

大学・専門学校のホームページを閲覧するユーザーは、どういった人になるのでしょうか。

受験生

まずは大学や専門学校を受験する学生です。
受験生には、学校生活を楽しんでいる写真や動画を用意して、この学校へ入学するとワクワクするような毎日が待っている、というイメージを持ってもらうように様々な工夫を凝らしたコンテンツを制作します。

保護者

受験生や在学生の保護者になります。
受験生の保護者は受験生と違い、ワクワクするような学校生活が分かるコンテンツだけでは安心して子どもを受験させることはできません。学費や受験料などのお金のこと、卒業後の進路、自宅から離れた大学であれば寮や周辺地域などの情報が必要となります。

また在学生の保護者であれば、入学式や文化祭のイベントについて確認したり、就職先の情報が気になってホームページを閲覧する場合があります。

在学生

大学・専門学校へ通っている学生もホームページを閲覧します。
学校行事や学校施設について、また就職活動のときなどが想定されます。

その他

学生の他には、大きな大学や専門学校であれば、教職員もカリキュラムや日々の学校の情報を得るために利用します。
また地域とのつながりが多い学校などでは、イベントの際など近隣住民もホームページを利用することが考えられます。

学生の写真がカギ

学校関係のホームページに限らず、ホームページに使用する写真は重要なコンテンツですが、大学・専門学校のホームページではより写真が重要な役割を占めます。

企業のコーポレートサイトや、サービス販売をしているホームページでは、イメージできるような素材写真を使って制作することはありますが、大学・専門学校のホームページでは、学校の特長や魅力を発信するため、その学校の写真や、勉強する学生の姿、キャンパスライフを送る様子など、その大学ならではの写真がユーザーにとってはよりリアルを体感してもらうために必要となります。

また写真に加えて、最近では動画をアップするホームページも増えています。

ホームページの注目コンテンツ

大学・専門学校のホームページでは、他のホームページではあまり見かけないコンテンツがあります。どのような特徴があるのでしょうか。学生や保護者に人気のあるコンテンツをご紹介します。

先輩の声

受験生からすると、現在大学・専門学校へ通っている学生と卒業生と両方の先輩が気になるのではないでしょうか。
先輩の声としての在学生については、どの学部でどのような勉強をしているか、課外活動はしているか、どのように就職活動をしているのか、といった学生生活全般について、インタビュー形式で詳しく紹介しているコンテンツがよく制作されています。
また卒業生の先輩の声については、どのような就職活動を経て今の仕事に就いたのかを、ストーリー仕立てで紹介するコンテンツが人気です。

先輩の声のコンテンツを見た受験生は、会社で活躍する卒業生を見たり、楽しそうな学生生活を感じて、より「この大学・専門学校へ行ってみたい」と思ってもらえるコンテンツとなります。
また保護者についても、どういった学生生活を送ることになるのかや、卒業後についてを詳しく知ることが出来るので、安心感を与えられるコンテンツとなります。

SNSの情報を紹介

最近ではInstagram、Twitter、facebook、YouTubeなど、SNSを複数使って情報発信している大学・専門学校がたくさんあります。
その中でもInstagramで発信している内容については、ホームページの中で一つのコンテンツとして、その投稿内容が見れるようにしています。SNSの投稿内容をホームページ上で見てもらい、興味を持ってもらえればアカウントのフォローにつながります。

またSNSではどのような情報発信をしているのか、ホームページで説明することで、学生が興味のあるSNSで情報を受け取ってもらうことができます。アカウントをフォローしてもらえると、学生にタイムリーに情報を受け取ってもらえるので、情報が届きやすくなります。

トップページの使い方

ターゲット層によって見るコンテンツが異なる大学・専門学校のホームページですが、大学の規模によっては学部・学科の数が非常に多く、トップページが複雑になりがちです。そこでトップページの使い方についても、注目のコンテンツとなっています。

受験生・在学生・卒業生などをメニューに記載

やはり一番わかりやすい見せ方は、すぐに見つけられる位置であるヘッダーメニューに「受験生」「在学生」といった名称で表現することです。ヘッダーメニューは、他にも大学紹介、学部・学科について、キャンパスライフなど数多くありますが、メニューを2行にし色分けしたり、文字サイズを調整して、PC・スマートフォンなど様々なデバイスで見やすいように、工夫されています。

快適なスマホサイト

受験生や大学生の多くはスマホで大学・専門学校のホームページを見ることはよく知られており、また学校側もスマホで見ることを想定して制作しています。しかし実際には、たくさんあるコンテンツを上手く整理できていなかったり、ユーザー目線では閲覧することにストレスを感じて離脱することがあります。

スマホサイトのメニューは、コンテンツやページ数が多い大学・専門学校のホームページでは混み合っており、間違えて違うページに移動してしまうことも考えられます。文字やリンクボタンの大きさに気を付けながら、制作することが大切です。

構成・デザインにについて

これから大学・専門学校のホームページを制作する場合には、構成・デザインについてどのような点に注意して制作すると良いかご紹介します。

ターゲットと提供するコンテンツを決める

コラムの最初でホームページの閲覧ユーザーについてご紹介しましたが、さらに細かく挙げると以下となり、数多く考えられることが分かります。

・受験生
・在学生
・卒業生
・保護者
・教職員
・研究者
・採用担当者
・地域一般の方

ターゲット層の方々が、どのような目的でホームページを訪れるか考えて、コンテンツを用意する必要があります。この準備をホームページ制作の初期段階で行います。

ホームページの構成について

ホームページの構成とは、サイトマップ作りと、ページ内の構成を決めるワイヤーフレームを作成する段階があります。

サイトマップはホームページの全体図となっており、階層なども一目で分かるのでページの優先順位やスケジュールを立てることができます。重要なページは、階層を上に持ってきたり、情報量が多いページはいくつかのページに分けるなどを議論しながら進めます。
ワイヤーフレーム作成は、サイトマップが決まった後に、ページの内容について考えていきます。ユーザー目線でページ内ではどの順番でコンテンツを見ていくか、アクションボタンはどの位置が適切かなど、見やすさ、使いやすさを考えて作成します。

デザイン制作について

大学・専門学校では、学校のカラー(スクールカラー、シンボルカラー)が決まっていることがほとんどです。スポーツが有名な大学ではユニホームなどの色が、スクールカラーで統一されていたり、有名な大学では色やシンボルマークでどこの大学か分かることもあります。
ホームページでもそういったカラーは大きな役割を担います。大学・専門学校のホームページは、学校のカラーを差し色として使用したり、全体的に使うことで、その大学の特色や魅力を発信しています。

また、オープンキャンパスや入試情報などの受験生向けのコンテンツ、入学式や文化祭などの在学生向けコンテンツ、さらにすべてのターゲット層の方を対象とした、新着情報やコラムなどの情報発信系のコンテンツなど、どれも該当者にとっては重要なコンテンツとなるため、デザインを工夫しなければユーザーに正しく情報を伝えることができません。

大学・専門学校のホームページのデザインは、たくさんの情報を整理しユーザーに分かりやすく情報提供することが大切です。

まとめ

大学・専門学校のホームページを考える際には、まずどういった役割を担うホームページになるか考える必要があります。入学する学生を集めるためには、受験生に向けて資料請求やオープンキャンパスなどの情報を提供する必要があります。受験生の他には、その保護者や、在学生などがいますが、それぞれに向けては別のコンテンツが必要です。

ホームページの注目のコンテンツとしては、まずは「先輩の声」というコンテンツがあります。
先輩とは、受験生にとっての先輩という意味合いで、在学生と卒業生がそれに当たります。どういった学部・学科に所属していて、どのような学生生活を送っているのか、就職活動を経てどのように社会で活躍しているのか、インタビュー形式で制作しているコンテンツです。
その大学・専門学校に興味のある受験生は、こういったコンテンツがあることで、入学後を具体的にイメージすることができます。

他には、SNSでの発信内容をホームページで紹介したり、トップページの使い方として「受験生」「在学生」など分かりやすい言葉をヘッダーメニューに入れているホームページがあります。ターゲットがたくさんいると、欲しい情報が得られず離脱する可能性が高いですが、ヘッダーメニューに入れることでこの問題を解決することができます。

最後にホームページ制作の構成やデザインについては、ターゲットとコンテンツを決めた後に、サイトマップやページ内の構成について考えます。ユーザー目線を徹底して、コンテンツの配置や導線を考えると使いやすいサイトに近づくことができます。デザイン制作については、学校のカラーを用いながらユーザーに正しい情報を伝えられるように工夫しながら制作しましょう。