これって詐欺?悪徳ホームページ制作会社を見抜く5つのサインとは

唐突ですが悪徳なホームページ制作会社とは、どんな会社をいうのでしょうか。これからWEB制作をスタートされる方には、注意したほうがいい制作会社が存在します。このコラムではその特徴と見分け方について5つに分けて解説いたしますので、これらを通じて悪質な業者を見抜き、制作会社を選ぶヒントとなれば嬉しいです。

はじめに:悪徳ホームページ制作会社の見分け方

ホームページの新規作成やリニューアルを考えたときに、信頼できる制作会社を見つけることは非常に重要です。しかし、中には悪徳業者も存在し、これを見分けることが出来ないと残念な結果になってしまうかもしれません。

悪徳業者を見分けることが重要な理由

悪徳なホームページ制作会社に騙されると、多額の費用を無駄に支払うことになりかねません。またホームページが完成しない可能性も高いです。これを避けるためには、業者選びに際して慎重に進め、かつリサーチすることが不可欠です。

業界の現状と一般的な詐欺の手口

ホームページ制作の業界には信頼できる会社がたくさん存在しますが、一部には不正な手法で営業している業者も存在します。詐欺の手口というと怖いですが、悪徳業者は、守れないような約束や隠れた費用を提示してくる場合が多いため注意が必要です。

第1のサイン:不透明な料金体系

信頼できる会社は、ホームページの料金プランが明らかで、見積もりを提供する際には、制作に係るすべての費用を明確にします。しかし悪徳業者の料金体系は、実際にどれだけの費用がかかるかを把握しづらいように提示してるという特徴があります。

初期見積もりと実際の請求の食い違い

初期の見積もりが異常に低く設定されていることは、後に隠れた費用が発生する典型的なパターンです。悪徳業者はこのやり方でお客様を引きつけ、ホームページの制作が始まってから追加の費用が必要であると伝えることが多いです。
この手法によりお客様は、計画外の出費を強いられ、想定していた予算を超えてしまいます。

隠れた追加料金とその一般的な例

隠れた追加料金というのは、初期の契約書には記載されていなかったり、小さく探しづらい場所に記載があることを指しています。例えば、制作が進行する中で「必要とされる」追加のデザイン変更や技術的なサポートが、追加料金として後から請求されることがあります。
他には、サーバーの使用料、緊急対応費、機能追加などもあります。

これらの料金は、契約時には説明がないまま、また気づかずに書類にサインをしてしまうと、後で追加費用として請求されてしまいます。このような事態に陥らないためにも、しっかりと契約書は確認してください。

具体的な質問で情報の透明性を求める

契約やサービスに関して不安なことや気になることがあれば、契約前に必ず制作会社に問い合わせるべきです。

例えば、「全体的な制作コストには何が含まれていますか?」、「将来的に予想される追加費用はありますか?」、「追加料金が発生する条件は具体的に何ですか?」などの具体的な質問をすることで、情報の透明性を求めることができます。これにより、隠れたコストや途中で負担する費用を事前に把握することが可能になります。

実際にホームページを制作していると、制作途中で写真が足りなかったり、追加でページを作りたい、といった要望が出てくる場合があります。こういったケースがあることも踏まえて弊社では、お見積りは各ページや、コンテンツごとに分けて提示したり、どんな場合に追加で費用が発生するのか事前にご説明しています。

第2のサイン:現実離れした契約

悪徳なホームページ制作会社は、実現できない成果を保証してしまいます。魅力的な成果を目の前に約束されると、惹きつけられますが、実際にその約束は果たされないので、騙されないよう注意しないといけません。

SEO結果の誇大広告

多くの悪徳業者は、短期間でのSEO対策の成果を保証することでお客様を惹きつけようとしています。
例えば、「1ヶ月以内にGoogleの検索結果でトップになる」といった表現で近づいてくる業者は、悪徳業者の可能性が高いです。

最近のSEO対策は多くの要因が関係しており、特に競争の激しいキーワードでの急速なランキング向上は現実的ではありません。これらの保証をしている業者は、ブラックSEOと呼ばれる非正規なSEO技術を使用している可能性があり、一時的にはSEOの成果が現れても、将来的にサイトにペナルティを受けるリスクを高めることになります。

ホームページがGoogleからペナルティを受けると、検索結果にサイトが表示されなくなったり、検索順位が大幅に下がる可能性があるため、注意してください。

不可能な納期の約束

急いでホームページを用意しないといけない状況もあるかもしれませんが、そういった場合でも焦らず信頼できる制作会社を探すことが何より完成への近道です。

悪徳な業者は、実際には不可能な短納期でホームページが完成するスケジュールを提示してくるかもしれません。このスケジュールで出来たホームページは、使いまわしのデザイン、適当な素材やテキストで完成されている可能性が高く低品質なサイトといえます。

ホームページが完成して一時的には満足するかもしれませんが、詳細を確認してみるとオリジナリティに欠くサイトで後々作り直しが発生し、追加でコストが発生します。

ホームページを急ぎで作りたいというお問い合わせが弊社にもありますが、なぜその納期なのか、ホームページの品質を落としてでも公開しないといけないのかという点を考え、せっかく制作するなら企画段階から戦略立案も含めたホームページ制作を提案しています戦略コンサルティングというプランを用意しております。お気軽にお問い合わせください。

無制限の修正や無料サポートにも注意

「無制限」や「無料」と聞くと魅力的かもしれませんが、ホームページ制作の契約においては注意が必要です。悪徳業者が提供するサービスにおいて、例えば無制限の修正や、無期限の無料サポートなどは、実際に行われないサービスを提供していることがあります。

またホームページのデザインは無制限で修正していると、お客様が思い描くデザインが出来上がると思われがちですが、実際のところ、スケジュールに遅れが出たり、当初企画していたホームページとは違うものが出来上がったりと、依頼されたお客様に取っても満足いくものにはなりません。制作会社側でも、1つのホームページを無制限に修正していると、他の仕事が回りません。

無制限の修正対応や、無料サポートといった言葉が出てきた場合には、慎重に判断してください。

第3のサイン:プロジェクト管理の問題

プロジェクト管理の問題は、ホームページ制作会社の信頼性に疑問を投げかける大きなサインです。進行中のプロジェクトで頻繁に問題が発生していれば、悪徳業者の可能性があります。

急に連絡が途絶える業者

悪徳業者はホームページ制作がスタートしたときはスムーズにコミュニケーションが取れていたのに、大事なときに急に連絡が途絶えることがあります。

例えば、重要な決定が必要なときや問題が発生したときに、連絡が取れなくなることは、業者が問題を解決する気がないと考えて間違いありません。

制作進行中は、定期的に進行状況の共有や、スケジュール管理など、常に連絡を密にしていると安心して任せることができます。情報共有の頻度やスケジュール管理のやり方などは、契約前に確認が必要です。

スケジュールの遅延が常態化

スケジュールが頻繁に延期されると、管理がきちんと行われていないのではないか、という不安が出てきます。その通りで悪徳業者の特徴としては、あいまいな理由でのスケジュールの遅延が常態化しています。

また悪徳業者は、初めから実現不可能なスケジュールを設定することもあり、スケジュールの遅延が頻繁に発生しています。これは、初期の計画ミスやリソース不足が原因である可能性が高いといえます。

不適切な情報共有の増加

ホームページの制作を依頼される方にとっては、制作途中の情報共有や確認、問題なく進行しているか、納期に遅れはないかなど、常に様々なことが気になるものです。しかし悪徳業者は、こういった報告が一切なかったり、表面的な報告に留まっている場合が多く、詳細を隠している場合もあります。

ホームページの制作において進行管理は最も重要で、定期的に状況報告をするのは当たり前で、その際には進捗や、課題、今抱えている問題などを共有し、完成に向けて進行していきます。こういった共有がなされない場合は、何か会社の中で問題を隠蔽している可能性があり、これは最終的に信頼関係を損ねる原因となります。

弊社ではホームページの制作進行において、お客様とのコミュニケーションを何より大事にしております。何か気になることがありご連絡いただいた場合には、迅速にレスポンスを行い、情報共有を徹底しています。スケジュールに関しても、デザイン確認や修正が遅れて遅延することもあります。その場合には、必ずスケジュールを組みなおして共有しています。制作会社に何を求めているかを事前に決めておくと、あいまいな依頼とはならず、プロジェクト成功の可能性が高いです。

第4のサイン:契約書の不備

契約書というのは、どのビジネスにおいても基盤となる文書ですが、悪徳業者の提示する契約書は、内容が不明瞭または不公平である場合が多いと言われています。不備がある契約書は、将来的に多くの法的トラブルを引き起こす可能性があります。

不公平な条項を見分ける

悪徳業者は契約書に不公平な条項を盛り込むことがよくあります。これらの条項は、お客様に過度の責任を負わせたり、業者が過剰に利益を得ることが目的です。

例えば、違約金が異常に高い、またはサービス終了に関する一方的な条件が設けられている場合、かなり注意が必要です。ホームページを依頼する場合には契約のすべての条項を慎重に読み、理解し、不安なことがあれば法的アドバイスを求めてください。

契約の小さな文字の危険性

契約書の「小さな文字」の部分には、見落としがちな重要な情報が含まれています。これには、隠れた費用、特定のサービス条件の除外、またはお客様の権利を制限する条項が含まれることがあります。

契約する際には、書類を徹底的に確認し、あらゆる疑問点について業者に質問し、必要な場合は契約内容を変更するスタンスで臨むべきです。このやりとりは時間がかかるかもしれませんが、無事にホームページを完成させるためには欠かせないステップです。

法的な視点の重要性

任意の契約に署名する前に、リーガルチェックを受けることは極めて重要です。法的な視点を持った専門家から契約書を評価してもらうことで、不明瞭な表現や潜在的に有害な条項を見分けることが可能になります。

専門家による確認というのは、お客様が自分の権利と義務を完全に理解し、契約に含まれるリスクを適切に精査してくれます。また、不利な条項に気づいた場合は、それを修正または削除するための交渉が可能になり、利益を守ることができます。

第5のサイン:クライアントからの悪い評判が多い

口コミや事例は、ホームページ制作会社の評判を判断する上で重要な指標です。悪評が多い業者は、一般的に問題が多いサービスを提供している可能性があります。

顧客レビューとその理由

過去の制作物や顧客レビューを調べることは、ホームページ制作会社の信頼性を判断するための有効な手段です。特に、同じようなネガティブなコメントが複数存在する場合、それは業者のサービスに顕著な問題があることを示しています。

例えば、スケジュールの遅延、低品質なサイト、連絡が取りづらいなどが一貫して指摘されている場合、これらの指摘はその業者がお客様の期待に応えられない可能性が高いと判断できます。このため業者選びでは、口コミや過去の制作物を調べることが重要です。

悪い評価の繰り返しとその理由

繰り返される悪い評価は、何か表面化されていない問題がありそうです。多くの場合、これらの悪評はプロジェクト管理の不手際、納品されるWEBサイトの品質不足、または料金体系の不透明性に関連しています。

例えば、ホームページの料金が最初に提示された金額よりも高くなったと報告している場合、その業者が追加料金を正当に説明していない可能性があります。このような情報は、契約前であってもその業者がどのような会社なのか予測することができます。

まとめ:悪徳ホームページ制作会社への対処法

今までに遭遇した業者の中には「この業者って詐欺かもしれない」「このやり方悪徳業者なのでは?」と思った会社もあるかもしれません。詐欺かもしれない悪徳なホームページ制作会社は避けることが一番ですが、出合った場合に適切に対応する方法をまとめます。

5つのサインで悪徳業者を見分ける

悪徳な業者を見分けるための5つのサインを念頭において、ぜひ会社探しを行ってください。もし業者が提供した情報や契約の条件に明らかな矛盾が見られたり、不透明な料金体系や現実離れした契約が提示された場合は、その業者との取引を避けるべきです。

事前にしっかりとリサーチを行い、提案された条件を一度は疑問視することも重要です。業者を選ぶ際には、過去の口コミや制作事例を参考にして、その業者の実績と信頼性を確認してください。

安全なホームページ制作パートナーとは

安全で信頼できるホームページ制作のパートナーを見つけるためには、その会社の過去の実績、お客様の評価、提供されるサービスの透明性に目を向ける必要があります。契約前には、詳細な見積もりとサービス内容の説明を求め、隠れた費用がないかを確認してください。また、適切なコミュニケーションを保ち、WEBサイトの進行状況を定期的に報告してくれる業者を選ぶことが望ましいです。

被害に遭った場合の対処法

もし悪徳業者による被害に遭った場合は、できるだけ速やかに対応を開始しましょう。契約内容を再確認し、提供されたサービスが契約書に基づいているかを検証します。不備がある場合は、法的措置を含めた適切な方法で問題に対処することが重要です。消費者保護団体や専門の弁護士に相談することも有効な手段です。