ホームページに寿命はあるの？

ホームページは何年以内に新しく変更しないといけない、という決まりはありませんが、様々なホームページを見ていると、概ね3～5年以内に変えている企業が多いです。
これからリニューアルしたいと思ったときに、まず確認しておくべきことについてまとめました。

目的と役割を再確認

ホームページをリニューアルしたいと考えたとき、まずは今のホームページがどのような経緯で制作されたのかや、現在の運用管理の状態などを確認しておくと、リニューアル時にとても役立ちます。企業のホームページ担当の方は、前の担当者がホームページ制作に関わっていて、現状を把握てきていないという方もいるでしょう。その場合にも、資料などをできる限り探すと、当時の情報が分かり現状把握に役立ちます。

例えば、どんな目的で誰に向けて情報を発信していたホームページだったのか、それは制作して時間が経った今でも、変わらず同じ目的で管理出来ているのかなど、制作したときと今で何か変わっていることがないか、確認してみてください。

リニューアルは本当に必要？

現状のホームページが制作された背景を再確認できたところで、今度はリニューアルすることで、どんなホームページを目指していきたいのかについて考えていきます。
ここでしっかりと「なぜリニューアルをするのか」について答えを出しておくと、ホームページを制作する際の軸として判断基準になったり、完成して運用する際に、目的が達成されているのか分析するのに役立ちます。

制作会社に届いているお客様の声

・今までホームページは名刺代わりとして使ってきたけど、これからは営業ツールとして活用していきたい
・ホームページの更新は制作会社に毎回依頼していたけど、今後は自社で更新したいので更新システムを導入したい
・トップページにアクセスが集中しているので、他のページも見てもらえるようにユーザーの導線を見直したい

リニューアルすることでどんなホームページにしたいか、について具体的に考えていくと、リニューアルすることが本当に必要なのか答えが出てきます。曖昧な理由でリニューアルを決めてしまうと、完成したホームページや、運用するホームページを見ても、その結果をどう判断していいのか分からなくなるので、事前にしっかりと考えておくことが大切です。

ホームページの寿命について

ホームページを持っているだけでは、特に寿命はありません。
しかしそのホームページに目的や求める成果があったり、顧客に対して重要な役割を担っているホームページであれば、例えば現在の会社情報と、ホームページの情報が違っていれば、目的を果たせていないという状況であり、それは寿命がきたとも言えるかもしれません。

またホームページの管理はどうでしょうか。企業の担当者はホームページにどんな内容が掲載されているのか把握できていますか。一か月にどれくらいのＰＶがあって、ホームページからの反響はどうなのか、など正しいホームページの管理が出来ていなかったら、それも寿命がきているかもしれません。

このように、ホームページの役割を果たせていなかったり、しっかりと管理が出来ておらず、また改善したいと思っているのであれば、それは寿命がきたと考えて、ホームページリニューアルの良いタイミングかもしれません。

リニューアルする判断基準について

ホームページをリニューアルするタイミングは今なのか、もう少し先でもいいのでは、と悩んでしまう担当者もいます。その答えは1つではないですが、企業にとっては予算や時間もかかるので、何か判断基準があれば分かりやすいといえます。
ではどのタイミングでリニューアルするとベストといえるのか、その判断基準について解説します。

ホームページで抱えている悩み

まずホームページをリニューアルする理由は、今抱えているホームページに関する悩みが解決しないところにあります。具体的には以下のような理由が挙げられます。

・デザインが古いと感じる
・ホームページの内容と現在の会社の業務等のギャップ
・自社で更新していきたい
・結果がでない

それぞれ掘り下げていきます。

デザインが古いと感じる

ホームページは次々と新しいデザインが登場し、大企業などではいつも最新のデザインを保っているようにも思えます。そのような最新のデザインばかり目にしていると、自社のホームページを見て古臭いデザインと感じてしまうこともあります。そんなときは、自社のホームページのデザインを最新のものにしたい、と考えるでしょう。

ホームページの内容と現在の会社情報のギャップ

数年前に制作したホームページの内容を一度も更新できていないと、会社情報などは変わっている場合があります。それを自社で更新できたら問題にはなりませんが、更新できていなければ、古い内容がホームページに載っている状態です。これでは取引先などがホームページを見たときに不信感を抱いてしまうかもしれません。

自社で更新していきたい

これはホームページと現在の会社情報の違いのお悩みにもありましたが、自社で更新できずまた制作会社にも依頼しなかった場合、制作したときの情報のまま数年経過している可能性があります。

結果がでない

ホームページからお問い合わせを〇件獲得する、という目標を立てていたけれど、それが中々達成できないときには、ホームページをそもそもリニューアルしたほうがいいのではないか、と悩む場合もあります。

様々な理由があって、ホームページをリニューアルするか悩んでいる担当者がいます。しかし、何でもホームページをリニューアルすると解決するのかというと、必ずしもそうではありません。

ベストなタイミングとは

ホームページについて悩んでいることを解決する策としては、リニューアルする以外にも方法はあります。
例えば新しいサービス内容をホームページに追加できていなければ、リニューアルではなくても、1ページのみホームページに追加して、他のページはそのままにしておくことも可能です。他のサービスなどは特に変更がなくて、一部のみ情報を追加したいのであれば、リニューアルする必要はございません。

また原稿や写真などの内容を一部差し替えたい、という場合にも同様、他の部分はそのままで問題なければ、変更部分のみ制作会社に依頼することができます。

制作会社に一度お問い合わせください

どちらの場合にも、一部分の変更で問題が解決するのか、ホームページ全体に関わることなのかを判断する必要があります。
変更したいのは一部分だけど、実はデザインも一新したいと考えている場合や、ホームページの成果について疑問であるなど、気になることがある場合は一度制作会社に問い合わせてみると、アドバイスすることができます。

ホームページの現状把握を行い、リニューアルの目的や目標などが固まっていればリニューアルをするタイミングといえますが、悩んでいる場合や、どうすればいいのか分からないという場合にも、一度ホームページの制作会社へ問い合わせてみるといいかもしれません。

ホームページをリニューアルするメリット

ホームページをリニューアルするには、予算や時間が必要で、また内容を考えたりデザインのチェックなど、制作会社や社内のやりとりで忙しくなる日々が待っています。そんな中でもリニューアルするには大きなメリットがあります。そのメリットについて解説します。

ユーザーの使いやすいサイトとなり成果につながる

ホームページをリニューアルすると、現状のサイトを見た目のデザインだけではなく中身の構成まで見直すことにより、ユーザー目線で探したい情報へすぐに辿り着くようなホームページとなります。
ユーザーにとって使いやすいサイトということは、ホームページの役割を果たせることになり、成果につながります。

見直すポイント

デザインを一新することに一生懸命になりがちですが、トレンドを取り入れた最新のデザインにしても、ユーザーが使いづらいサイトとなると、一時的にアクセスは増えるかもしれませんが、成果に結びつきません。
リニューアルの際には、ターゲットやホームページの目的を再度決めて取り組むと、リニューアルの効果を得られる可能性が高くなります。

サイト管理がしやすくPDCAが回せる

ホームページをリニューアルする際に更新システムを導入する場合が多いため、サイト管理の方法も変わり、メリットといえます。今まではホームページの更新の際に、都度制作会社へ依頼していた場合は手間が省け、自社で都合の良い時間帯に更新することができるので更新スケジュールも立てやすくなります。

見直すポイント

ホームページはリニューアルしたら終わり、というスタンスではなく、常に更新して最新の状態にしておくことが大切です。またホームページのアクセス解析も行い、社内で共有できる状態にしておくことで、問題点を議論し改善していくPDCAを回すことができます。

会社の信頼性が向上

ホームページの情報が正しいことは前提ですが、常に新しい情報や更新された情報が掲載されていると、会社の動きがユーザーに共有されているため、信頼できる会社と捉えられます。そのため、更新システムを利用し常にサイト管理を行っていくことが会社の信頼性向上につながります。

見直すポイント

更新システムを使って、例えばお客様の声やブログなど常に社内で更新できるコンテンツをリニューアルの際に用意すると、最新の情報をアップしやすく、ホームページの管理もしやすくなります。
またPDCAを回すために、アクセス解析を自社で行ったり、制作会社の協力も得ながら、ホームページを常に管理していく体制を整えることも大切です。

リニューアルのタイミングまとめ

ホームページをリニューアルするタイミングについては、企業がホームページに対してどんな悩みを抱いているのかによって、ベストなタイミングは違います。

会社情報がホームページに記載されているものと違うのであれば、すぐに修正すると解決しますが、会社が新しいサービスを開始したのでそれをホームページで全面的にアピールしたいとなれば、ホームページの内容やデザイン自体を変える必要があるため、リニューアルを行う必要があります。

またリニューアルを決めた際には、現状のホームページの内容や制作の経緯を再度確認しておくことも大切です。現状のホームページで上手くいっている点、上手くいっていないため改善したい点を明確にしておくと、リニューアル後に比較して結果を分析することができるからです。

リニューアルのタイミングは企業ごとに違いますが、サイト管理を自社で行いPDCAを回しながら、結果を確認していく体制が、成果の出るホームページ制作につながります。