Googleビジネスプロフィール|口コミへのオーナー返信例文(高評価・低評価・クレーム対応)
Google口コミが今やお店選びの決め手になっている中、オーナーの返信ひとつで集客が変わります。とはいえ、返信って意外と難しいですよね。時間もないし、「変なことを書いて炎上したらどうしよう」と不安になる方も多いと思います。
この記事では、忙しいオーナーさんでもすぐ使える返信例文から、厳しいクレームへの対応まで、Google口コミ返信のコツを分かりやすくお伝えします。
結論から言うと、良い口コミも悪い口コミも「すべてに返信」するのが集客の近道です。
理由はシンプル。返信は「お店の姿勢」を見せる絶好のチャンスだからです。
目次
高評価の口コミも低評価の口コミも「全返信」が集客の基本です
1-1:口コミ返信がお店選びの決め手になっているって知ってました?
お客様がお店を選ぶとき、口コミはもはや「参考」ではなく「基準」になっています。そして、オーナーが返信しているかどうかをお客様はしっかり見ています。
こんなデータがあります。
BrightLocalの調査(Local Consumer Review Survey 2024)
- 89%のお客様が事業者の口コミ返信を読んでいる
- 返信があるお店のほうが「信頼できる」と感じる人が多い
- 口コミへの返信は来店判断に直接影響する
Think with Googleの調査
- 口コミに返信する企業は、返信しない企業よりも信頼される傾向がある
- 返信があるビジネスの方が顧客からの信頼度が高い
つまり、たった一言の返信が「このお店に行ってみようかな」という気持ちを後押しする強力なツールになるんです。忙しくても、少しの時間を割いて返信する価値は十分にあります。
1-2:厳しいコメント(低評価)こそ返信しないと損するってホント?
「良い口コミには返せるけど、星1つや2つのコメントが来たら、どう返せばいいか分からない…」 そう感じる方も多いですよね。でも実は、この「低評価」への返信こそ、お店の評価を上げるチャンスなんです。
低評価に返信するメリット
- 「このお店、ちゃんと話を聞いてくれるんだ」と信頼感アップ!
厳しいコメントでも無視せず誠実に対応することで、他の閲覧者は「このお店は真摯に向き合うんだな」と感じます。結果的に好印象につながります。 - 「誤解だったのか!」と火消しができる!
お客様の勘違いが原因の場合もあります。丁寧に説明することで誤解を解き、問題を大きくせずに済みます。 - 「改善してくれるなら、また行ってみようかな」に変わる!
不満の裏には「もっと良くなってほしい」という期待もあります。改善策を伝えることで、再来店の可能性も高まります。 - Googleも見ている!「活動しているお店」と評価される !
Googleも、プロフィールが適切に運用されているか(最新情報・写真・返信など)を重視する傾向があります。直接の順位要因とは明言されていませんが、エンゲージメントが高いお店は選ばれやすくなるのは確かです。
低評価コメントは、お店を成長させるための貴重なヒントです。前向きに受け止めて、返信にチャレンジしてみましょう。
1-3:返信で絶対にやっちゃいけないNG行為
せっかく返信するなら、良い印象を与えたいもの。でも、ちょっとしたことで逆効果になることもあります。これだけは避けたいNG行為を確認しましょう。
NG行為
- 感情的になる:「そんなことはありません!」「お客様が間違っています!」
- 個人情報を書く:名前や来店日時などの特定情報
- 言い訳が長い:お店側の事情をダラダラ説明
- 攻撃的な言葉:お客様を責めるような表現
- コピペ丸出し:定型文の使い回し
- 医療・士業・教育など機微情報を扱う業種は、症状や相談内容など具体情報には触れず、一般的な言い回しにとどめましょう。
返信の基本は「感謝 → 謝罪 → 改善 → 個別誘導」 まずは「ありがとうございます」「申し訳ございません」から始めると、誠実さが伝わります。
高評価口コミ(星4〜5)への印象アップ返信例文
「やった!高評価だ!」と思った時こそチャンス。嬉しいコメントには、さらにお店のファンになってもらえるような返信をしましょう。
2-1:忙しい時でも使える!基本の感謝テンプレート
短文版(30〜50文字)
- 「ご来店・高評価をありがとうございます!またのお越しをお待ちしております。」
- 「嬉しいお言葉、スタッフ一同励みになります。またのご利用をお待ちしております。」
丁寧版(80〜120文字)
- 「この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。お褒めのお言葉を頂戴し、スタッフ一同大変光栄です。今後もご満足いただけるサービスを心がけてまいります。」
親しみやすい版(飲食店・美容院など)
- 「最高の評価、ありがとうございます!スタッフみんなで喜んでいます。またぜひ遊びに来てくださいね!」
- 「温かいコメント、本当にありがとうございます。またお会いできるのを楽しみにしています!」
2-2:お客様の言葉を引用して“ちゃんと読んでくれた感”を出す
口コミの内容に具体的に触れることで、「特別扱いされた」と感じてもらえます。
飲食店の例
- 「ランチのパスタが絶品」とのお言葉、ありがとうございます!シェフも大喜びです。今度は季節限定メニューもぜひお試しください。
- 「雰囲気が良くてゆっくりできた」とのご評価、嬉しいです。今後もリラックスできる空間づくりを続けます。
美容サロンの例
- 「カットとカラーの仕上がりに大満足」とのお言葉、担当スタッフも嬉しそうでした!次回もお任せください。
- 「スタッフの技術が高い」とのご評価、ありがとうございます。これからもスキルアップに励みます。
クリニック・治療院の例
- 「先生の説明が丁寧で安心できた」とのお言葉、ありがとうございます。今後も分かりやすい説明を心がけます。
- 「予約が取りやすくて助かる」とのご評価、受付スタッフも励みになります。通いやすい環境づくりに努めます。
2-3:自然に“もう一回来てほしい”を伝えるコツ
再来店を促すには、押し付けず自然に。季節や新メニューを絡めるのがおすすめです。
例文
- 「来月から季節限定の○○が始まります。次回ぜひお試しくださいね!」
- 「寒くなってきましたので、どうぞご自愛ください。また温かい○○をご用意してお待ちしています。」
低評価・クレーム口コミへの誠実で建設的な対応例文
厳しいコメントやクレームは、誰にとってもつらいもの。でも、ここでの対応次第でお店の印象は大きく変わります。落ち着いて、誠実に対応しましょう。
3-1:謝罪と改善姿勢を示す基本テンプレート
例文: 「この度はご期待に沿えず、申し訳ございませんでした。いただいたご指摘を真摯に受け止め、○○の改善に取り組んでおります。詳細をお伺いし適切に対応したく、差し支えなければ[電話番号/メールアドレス]までご連絡ください。貴重なご意見を今後のサービス向上に活かしてまいります。」
ポイント
- 「申し訳ございません」から始める
- 改善内容を1つ入れる
- 個別対応に誘導する(公開の場でのやり取りは避ける)
3-2:不満内容別の具体的返信例文
待ち時間への不満
「長時間お待たせし、申し訳ございませんでした。混雑時の人員配置を見直し、受付時に目安時間をお伝えするよう変更しました。」
接客態度への不満
「スタッフの対応でご不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。全体の接遇研修を強化し、改善に努めます。」
商品・サービス品質への不満
「品質にご満足いただけず申し訳ございません。品質管理体制を見直し、今後もより良いサービスを提供できるよう努めます。」
料金・価格への不満
「料金の説明が不十分でご迷惑をおかけしました。事前の見積もり提示を徹底いたします。」
施設・清潔感への不満
「ご指摘をありがとうございます。清掃体制と点検頻度を見直し、快適な環境づくりに努めております。」
3-3:公開の場ではケンカせず、個別対応へ誘導
例文: 「詳細をお伺いしたく、お電話(○○-○○○○-○○○○)またはメール(○○○@○○○.com)までご連絡ください。同様のご不便をおかけしないよう、スタッフ一同改善に努めております。」
他のお客様にも安心感を与える表現
- 「ご意見は今後のサービス向上に必ず活かしてまいります。」
- 「同様のご不便を防ぐため、改善に取り組んでおります。」
不当・事実と異なる口コミへの冷静な対処法
時には、事実と異なる内容や悪意ある投稿も見られます。そんな時こそ、冷静な対応が大切です。
4-1:削除を検討すべき口コミの見分け方
Googleのポリシーに違反する口コミは削除申請を検討できます。 ただし、「気に入らない口コミ」は削除対象にならない点に注意が必要です。
削除を検討できるケース
- 事実と明らかに異なる内容
- 競合他社による虚偽投稿
- 個人攻撃・誹謗中傷
- 元従業員など利害関係者の投稿
- 無関係な内容・スパム投稿
事実確認には、予約台帳・レシート・防犯カメラ記録などを活用しましょう。
4-2:事実誤認・不当な内容への冷静な返信例文
事実誤認への対応
「この度はご意見をありがとうございます。当日の記録を確認いたしましたところ、○時にご案内いたしました。ご説明が不十分で誤解を招いてしまい、申し訳ございません。より分かりやすいご案内を心がけます。」
感情的な投稿への対応
「率直なご意見をありがとうございます。ご指摘の点は改善に努めております。詳細をお伺いできれば幸いです。」
4-3:削除申請前にやるべき初動対応
初動対応チェックリスト
- 口コミのスクリーンショットを保存
- 投稿日時・アカウント名を記録
- 該当日の記録(レシート・業務報告)を確認
- スタッフで共有し事実関係を整理
- 冷静な返信を行う
- 必要に応じて個別対応を準備
削除申請の手順や申請文の書き方は、別コラムで詳しくご紹介します。
まとめ
Google口コミは、お店の「生の声」が詰まった宝物です。 高評価も低評価も、オーナーの誠実な返信ひとつで信頼を生み出せます。
今日から始めたい口コミ返信のポイント
- 全口コミに返信(短文でもOK)
- 高評価には「ありがとう」と「また来てね」
- 低評価には「ごめんなさい」と「改善します」
- 不当な口コミにも冷静に対応
- 個人情報・感情的表現はNG
参考文献・参考URL
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ユーザーからの口コミを管理する」
- BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2024」
- Think with Google「Reviews: Why they matter for your business」
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィール上の不適切なクチコミを報告する」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別のトラブルについては専門家への相談をおすすめします。

