ホームページ制作会社が倒産?音信不通?そんなときはどうする?
目次
ホームページ制作会社が倒産したらなんて、これから制作をスタートされる方にとっては縁起でもないことかもしれませんが、実際に倒産や音信不通というトラブルは起こっています。
このコラムでは、制作会社が倒産や音信不通となってしまった場合や、そうならない会社選びについて解説します。
ホームページ制作会社が倒産したらどうなる?
ホームページを制作している途中、または完成して保守を任せているなど、何かしら契約中の場合に倒産というのは、かなりの衝撃です。会社が倒産した際の具体的な影響や対応はどうしたらいいのでしょうか。
倒産後の対応について
ホームページ制作会社が倒産した場合、まず確認してほしいのは契約状態と制作の進行具合です。
会社が閉鎖された場合、進行中の制作物は中断される可能性があります。重要なのは、データと資料を速やかに引き渡してもらうことです。そのため、まずはすぐに連絡を取る必要があります。
プロジェクトは今後どうなる?
制作中のホームページがストップした場合、その権利と責任は契約書の内容によって大きく異なります。契約書には、倒産や事業停止時の取り扱いに関する条項が含まれていることが多いので、契約書を再確認し、必要に応じて顧問弁護士等に相談してください。
契約書については、契約前に問題がないか確認し、いつでも取り出せるように保管しておくことも重要です。
データやコンテンツを守るために
ホームページの制作に関わるデータ(デザインやコーディングデータなど)は、制作途中では制作会社のみ持っていることが一般的です。またホームページ自体は完成していて保守契約を継続していた場合でも、データをクライアント側で保管しているかどうかは、契約によって異なります。
制作会社が倒産するとデータの引き渡しが難しくなるケースが多々あるため、バックアップデータがある場合には最新のデータかどうかを確認し、制作中の場合にはすぐに制作会社に連絡を取りデータの引き渡しを求めてください。
弊社では、デザインデータ等に関しては有料で譲渡しております。※詳しくはご契約時にご説明させていただきます。
また保守サービスも充実しており、データのバックアップについては、お客様のご都合により弊社やお客様の社内どちらでもバックアップデータを取得していただくことが可能です。打ち合わせ時に、お客様の状況をヒアリングさせていただき、最適なプランをご提案いたします。
音信不通の制作会社にどう対応する?
制作会社と一定期間連絡が取れなくなったら、少し怪しいと思ってもいいかもしれません。ここでは、そのような状況に陥った場合にどう対応したらいいか説明します。
コンタクトが取れない場合の法的対処法
音信不通の制作会社に対しては、まずは契約書に基づく権利を確認し、公的な手続きを進めることができます。ただ法的措置を考える前に、メールだけでなく電話や直接訪問など他の連絡手段でもコンタクトが取れないか確認してください。
また制作会社と打ち合わせをする際には、電話やメールだけで済まさず、一度は会社訪問してみると、どういった場所に事務所があるか、また社内の様子も知ることができます。連絡手段や頻度は会社によって違うため、情報共有のスピードや質問をしたときの回答までにかかる時間など、気になることがあれば事前に解消しておきましょう。
代替連絡手段とその効果
主要な連絡手段を使って連絡しても難しい場合には、ソーシャルメディアや業界内のネットワークを利用することが有効です。また公的機関に相談しアドバイスをもらうことも可能です。
例えば、商工会議所や専門の法律相談所に連絡を取ることで、より具体的なアドバイスがもらえるかもしれません。
会社で抱え込まず様々なアプローチをしてみると、コンタクトが取れる可能性が高まります。
緊急時に役立つ情報をリスト化しておく
万が一、制作会社が音信不通となった場合に備え、連絡先リストや緊急対応プランを準備しておくことは重要です。このリストには、業界の関連団体、専門の法律顧問、さらには緊急時の代替サービス提供者の情報を入れておきましょう。これにより、もしものことがあっても対応できる体制を整えることができます。
制作会社の倒産を予見するサイン
倒産は突然に起こることもありますが、前兆がある場合も。ここでは、倒産の前触れをいち早く察知する方法について解説します。
経営不安の兆候を見抜くポイント
制作会社が直面する経営の危機は、頻繁なプロジェクトの遅延、支払いの遅れ、異常な価格割引、スタッフの大量解雇などです。これらのサインを見逃さないためには、通常のやりとりにおいても常に注意しておくことが大切です。
制作進行中に気をつけるべきサイン
ホームページの制作進行中にも、倒産のリスクを示唆する兆候が見られることがあります。例えば、プロジェクトの範囲や要件が度々変更される場合は、サインかもしれません。またコミュニケーションが突然途絶えたり、あいまいな説明が増えた場合も要注意です。
安定した会社の選び方
倒産のリスクを避けるためには、初めから安定した制作会社を選ぶことが重要です。業界内での評判や口コミをチェックすることは、会社選びの基本です。とはいえ、なかなか短期間で信頼できる会社を選ぶことは難しいので、過去の実績や成功事例を調べたり、信頼できる方に制作会社を紹介してもらうなど、様々な方法で安定した会社を選びましょう。
トラブルに巻き込まれてしまうと、ホームページがなかなか完成せず、本来とは違うことに時間を使ってしまうことになります。ぜひこちらの記事も参考にしてください。
倒産後のホームページ管理と保守
制作会社が倒産すると、ホームページの管理と保守が一時的に止まってしまう状態になります。制作会社にすべて任せる場合には、万が一に備えておくことも重要です。
自力でホームページ管理できるように
制作会社が倒産した後、ホームページの日常的な管理と更新は自社で行う必要があります。ホームページの構成や内容にもよりますが、すべてを制作会社が担っていた場合には、基本的なHTMLとCSSの知識などを学ぶ必要があります。
これによりサイトの内容を自分で更新したり、小さな修正を加えることができ、ホームページの更新が止まったままという状況を回避することができます。
信頼できる会社の選び方
一時的にホームページを運用できるようになっても、長期的にみると、サイトの改善やアクセス解析などホームページを運用するには専門的な内容も多くあるため、信頼できる新しい会社を見つけることが求められます。保守を任せる会社を選ぶ際は、その会社の過去の実績、サービス内容の詳細、既存クライアントからの口コミや評判を参考にしてください。
倒産に伴う契約と法的問題
制作会社の倒産は、契約上及び法的にも多くの問題を引き起こす可能性があります。これらの問題にどう対処するかを解説します。
契約の取り扱いについて
制作会社が倒産すると、既に締結している契約についての取り扱いが重要な問題となります。この場合、契約文書を詳細に確認し、必要があれば法的なアドバイスを求めることが必要です。倒産手続きに詳しい法律の専門家に相談することで適切な対応が可能となります。
法的手続きの基本と対応策
倒産した会社に対する債権回収やその他の法的措置を取る際には、破産手続きや清算手続きの基本的な知識が必要です。倒産手続きには一定の手順と期限があり、これを理解しておくことで、損失を最小限に抑えることが可能です。
倒産した場合の対策とは
制作会社が倒産するリスクを前もって知っておくと何かあった場合に役立ちます。ここでは、倒産のリスクを最小限に抑えるための事前の準備について掘り下げます。
倒産のリスクを予測する
制作会社を選定する際には、その財務状況、過去の実績、クライアントの評判や口コミなどを調査することが重要です。これにより、将来的に発生するかもしれない問題を予測し、避けるための戦略を立てることができます。
万が一の事態に備えて
契約書に特定の内容を明記することで、もし制作会社が経済的な困難に陥ったときの対処法をあらかじめ決めておくことができます。具体的には、プロジェクトが完了していない場合の対応、支払いを一時的に止める条件、作品やアイデアなどの知的財産の扱いについて定めることが含まれます。これらの内容を契約に含めることにより、もし予期せぬ事態が発生しても、どちらの権利も守られ、どのように対応すればよいかが明確になります。
事前にできる準備とは
ホームページ制作において、代替の制作会社リスト、重要データのバックアップ、緊急時の連絡手段など、事前に準備できることがあります。これらは、突発的な事態に迅速かつ適切に対応できる体制を整えることにつながります。
まとめ:ホームページ制作会社が倒産した場合の対策
制作会社の倒産は、ホームページを持つ多くの事業者にとって突然の出来事かもしれません。しかし、適切な準備と対策を行うことで、その影響を最小限に抑えることができます。
重要ポイントの確認
倒産のリスクは、初期段階でのしっかりとした契約書の作成や、リスクを予測することが不可欠です。これらにより、制作会社の倒産という最悪の場合にも、適切に対応できるようになります。
長期的な視点での準備と対応
長期的な視点を持って準備を進めることで、不測の事態にも柔軟に対応することが可能です。定期的にプランの見直しを行い、業界の動向に合わせて対策を更新することが重要です。
信頼できる制作会社とは
倒産した制作会社との取引終了後は、新しい制作会社を探すことが次のステップです。信頼できる会社との関係構築を通じて、ホームページの品質を保つことができます。
弊社へいただくお問い合わせの中でも、様々なトラブルを抱えたお客様がいらっしゃいますが、最終的にはホームページを完成するまでに至っています。ホームページを制作するにあたって不安や気になることがあれば、些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。ご提案やお見積りは無料で行っています。お問い合わせはこちらより、お待ちしております。