業種別にサービスサイトの特徴をご紹介

サービスサイトは、各業種で特徴が異なり、またコーポレートサイトと違い、製品やサービスの特徴を最大限に表現することができます。そこで本コラムではサービスサイトについて、サイトの特徴や業種別の事例などをご紹介します。

サービスサイトの特徴

サービスサイトとは、以前こちらのコラムでご紹介しましたが、ある特定の商品やサービスについて説明しているホームページのことを指しています。

サービスサイトの目的

サービスサイトを持っている企業は、別でコーポレートサイトも運営していることがほとんどです。では、コーポレートサイトを持っていながら、サービスサイトを持つことの目的は何でしょうか。

集客目的のホームページ

それは「集客」です。コーポレートサイトとの比較になりますが、コーポレートサイトのターゲットは、既存顧客、見込み客、求職者、投資家など多岐にわたりますが、サービスサイトのターゲットは、見込み客がほとんどです。
見込み客に商品やサービスを見てもらうことで最終的に売上につなげることができます。

サービスに特化したコンテンツ

コーポレートサイトは、どうしても会社情報をメインでアピールすることになりますが、サービスサイトの場合は、サービスについての魅力をたっぷりと発信することができます。
見込み客に、サービスの魅力を伝え、興味を持ってもらったり、リード獲得につなげることもできます。

サービスサイトに必要なこと

ユーザーがサービスサイトを訪れたときには、どんな情報があれば、興味を持ってもらえたり、お問い合わせにつながるでしょうか。

ターゲットがわかる

そのサービスは誰に向けて魅力的な商品なのか、という部分を明確にしておくと、見込み客に情報が伝わりやすくなります。
BtoB、BtoC向けでおすすめするサービスが違う場合には、「法人の方へ」「個人の方へ」といったボタンをトップページの分かりやすい位置に設置して誘導します。

信頼感のあるデザイン

これはサービスサイトに限ったことではありませんが、信頼感を高められるサイトにするため、工夫が必要です。
コーポレートサイトでは、信頼感を出すために青系の色を使いながらデザインする場合が多いですが、サービスサイトは、商品やブランドの色を出して魅力をアピールしながら、信頼してもらえるサイト制作をしなければなりません。

多くの情報提供

ホームページにアクセスしたユーザーは、そのサイトの他にいくつものサービスを比較・検討しています。掲載している情報が少なすぎると、商品の魅力が伝わらなかったり、本当に買えるのか、信頼できる会社が販売しているのか、といった疑問を持たれてしまいます。
情報は、サイトオープン時は少なくても、定期的に商品をアップしたり、魅力をブログで発信するなど、様々な手段で提供することができます。

業種別サービスサイトの事例

サービスサイトといえば、自由なデザインでサービスの特徴をよりアピールできるサイトです。では、どういった工夫の元でコンテンツが存在しているのでしょうか。業種に分けてご紹介します。

食品・飲料

よくスーパーなどで目にするスナック菓子や、お土産などに重宝する和菓子、お酒、ジュースなど、食品・飲料系のサービスサイトはたくさん存在します。
どれもホームページを開くと、お腹が鳴りそうな魅力たっぷりのデザインです。

気軽に買える食料品

わざわざホームページで調べなくても知っている食料品にも、サービスサイトはあります。こういったサイトは、見込み客に対しての情報というよりはブランディングの意味合いが強く、ブランドサイトと呼ぶこともあります。
ユーザーが楽しめるようなゲームや動画などのコンテンツがあります。

特別感のあるお菓子

知る人ぞ知るお菓子、新商品などの場合は、初めてその商品を知った人でも、出来るだけイメージできるよう、多くの情報が掲載されています。
歴史やこだわりポイント、商品が買えるお店、アレンジレシピなど、魅力たっぷりのサイトです。ECサイトが併設されている場合もあります。

家電・PC・モバイル

最近では家電は電気屋さんではなく、ネットで買う方も多いのではないでしょうか。またネットで比較・検討してからお店で買う方もいます。

製品の詳細情報まで掲載

サイズや販売価格、安全機能、保証期間まで、あらゆる情報を掲載しています。たくさん情報があると、ユーザーに安心感を与えることにもつながります。製品の使い方を分かりやすく伝えるため、動画をアップしているサイトも多く見受けられます。

お客様の声やよくある質問

高額な買い物の場合には特に、評価・レビューが重要となってきます。同じ商品を買った方が満足しているか、気になる点はどんなところかなどを、事前に知っておけるコンテンツです。

自動車・バイク

自動車やバイクのブランドは数多くあり、それぞれがデザイン性のある特徴的なサービスサイトを持っています。そして体感する、見積りシミュレーション、カタログ請求など、車選びが初めてな人でも気軽にできるコンテンツがたくさん用意されています。

自動車を体感する

少し興味があるという段階では、お店に電話で予約して話を聞きに行ったり、説明を受けながら試乗するのはハードルが高いと思う人もいます。そこで、ネットで簡単に予約できて自分が好きなときに試乗できるシステムがあると、見込みのユーザーにとっては嬉しいコンテンツです。

見積りシミュレーション

見積りがほしいときは、お店に行って色々質問に答えて、出てくるのにも時間がかかった、という経験はありませんか。自動車やバイクのホームページのように、見積もりシミュレーション機能があると、自分で車種やグレード、オプション、支払い方法などを選ぶだけでWEB上で金額が分かり、とても便利です。

美容・健康

化粧品やサプリメント、シャンプーなどの日用品は、日々の暮らしを支えている商品です。

コンセプトが明確

どんなユーザーに向いている商品なのか、どんなときに使うのかといった説明が明確であることが特徴です。身近に似ている商品がたくさんある場合には、コンセプトがはっきりしていると、見に来たユーザーにとっても自分が探している商品なのか判断できます。

お役立ちコラムで情報発信

コラムは商品を身近に感じられるコンテンツになります。例えば季節の変化に合わせて、商品の魅力を発信したり、生活の知恵や時間管理など日常生活の話題と合わせて商品を紹介することもできます。

医療・病院

総合病院と、地元のクリニックなど病院の規模によって、構成やデザインに違いがあることが特徴です。どのような診療科があるのか調べたり、家の近くでかかりつけ医を探しているユーザーがいます。

整理された部門や診療科

大きな病院のホームページには、たくさんの情報がありますが、ユーザーが迷わず目的にたどり着けるように工夫されています。数多くの診療科を、トップページで写真やイラスト付きで分かりやすくデザインしたり、医師の検索システムを導入しているところもあります。

クリニックの雰囲気が分かるデザイン

地元の患者様が利用するクリニックのホームページは、医師の先生や受付のスタッフの方が登場し、笑顔で迎えてくれる写真が多く使われています。
どのような特徴のあるクリニックなのかや、診療時間・アクセスなど、初めての方でも分かりやすく、また病院の雰囲気がサイトから伝わります。

学校関係

小・中・高等学校、大学や専門学校など、学校に関係するサービスサイトも多く存在します。ホームページを見に来た人に、学校の特徴や生徒の様子などの魅力を伝えて、ブランディングを強化したり入学者数を増やすためです。

資料請求や問い合わせのアクション

学校関係のホームページは、これから入学を希望している生徒やその保護者の方へのアプローチとして、資料請求やお問い合わせの窓口を担っています。サイト上で学校の魅力を伝えるとともに、さらに詳しい説明は、資料や学校説明会へ誘導するための導線が大切です。

サイトの目的を明確にする

教員、生徒の保護者、入学を考えている人、地域住民、卒業生など、多くのユーザーが想定できます。しかし、それぞれのユーザーが同じ情報を求めているとは限りません。目的を明確にし、ターゲットごとに導線やページを整理しています。

不動産・住宅

不動産の売買、賃貸、注文住宅、リフォームなど、様々な業種が含まれていますが、共通しているのは、集客目的としてゴールが明確なことと、検索のしやすさ、そして顔が見えるホームページです。

物件検索システム

不動産業界であれば、物件を数多く掲載しています。部屋の大きさや、値段、地域など、ユーザーが欲しい情報を得られるように、検索システムを導入しています。物件数を増やすことも大切ですが、検索しやすいかどうかをユーザー目線で出来ていると、使いやすいサイトになります。

スタッフの顔が見えるサイト

住宅や工務店のホームページには、営業スタッフや工事部のスタッフなど、様々な働く人の顔が見えるホームページが多くあります。どんな人と一緒に家づくりをしていくのか、どんな人が家を建ててくれるのか、実際のスタッフの顔が見えていると安心します。

サービスサイトを制作するには

これからサービスサイトを制作する場合には、どういったことに気を付けるといいでしょうか。

サイトの目的・ゴールを決める

まずは制作の目的を明確にするところからスタートします。
WEB戦略の元でサービスサイトを制作する場合には、「誰に向けてどのような情報を提供する」ということが決まっています。

・ある地方での製品のブランドを確立したい
・サービスに関して、お申込みがほしい
・学校の説明会へ来る保護者の数を増やしたい
・製品の認知を高めて、ECサイトへ誘導したい

上記は例ですが、様々な目的やゴールがあります。
できるだけ具体的に決めておくと、サービスサイトが完成した後、運用する際に効果検証ができます。

サービスサイトのコンテンツ

ホームページに必要なコンテンツは主に以下のようなものがあります。

・サービスのこだわり(選ばれる理由)
・サービス紹介
・スペックなどの詳細情報
・契約までの流れ
・よくある質問
・実績・事例
・会社概要
・お問い合わせフォーム
・プライバシーポリシー

サービスのこだわり(選ばれる理由)ページは、一番重要なコンテンツです。動画やイラスト、写真など様々なツールで、魅力をたっぷり伝えてください。
このコンテンツをユーザーが見て、一度試したい、もっと知りたいなどと思ってもらわなければ、目的を達成することはできません。

また実績・事例ページも重要です。ユーザーの属性と似ている実績があれば、参考になります。口コミや評判ともいえるコンテンツになります。

集客方法について

サービスサイトが完成したら、どのような方法で集客するのかも考えておくべきポイントです。集客にかける予算があれば、リスティング広告で短期的にアクセスを集めることができます。またSNS広告を使って、リスティング広告とは別のターゲット層へのアプローチも可能です。

予算がなければ、長期的な施策としてSEO対策で検索上位を狙い、ブログなどのコンテンツを定期的に更新することで、集客することができます。またSNSを使ってホームページを知ってもらい、集客することも考えられます。

どういった集客方法でホームページを運用していくのか、考えておきましょう。

まとめ

サービスサイトは、特定のサービスについての魅力を伝えるためのサイトです。そのため、サイトの目的やゴールを明確にしておかなければ、集客することが難しくなっています。

業種別でサービスサイトを見ると、それぞれの特徴がみえてきます。例えば、家電などの商品は、ネットでまずは情報収集するユーザーが多いので、商品の詳細なスペックなどを公開し、様々な商品と比較検討できるようになっています。
また、不動産や住宅業界のサービスサイトは、物件システムが充実しており、多くの物件が登録されていながら、ユーザーの検索しやすいように作られています。また働くスタッフの顔が見えるホームページであることも特徴です。

最後に、サービスサイトのコンテンツで重要となるのは、サービスや製品の説明(こだわり)と、実績・事例ページになります。サービスの魅力が伝わらなければ、目的達成には至らないので、説明ページは力を入れるべきコンテンツです。
実績・事例のコンテンツについても、見込みユーザーであれば必ずチェックするページとなるため、できるだけ属性を詳細に、また数も多く掲載することが大切です。