運用しやすいWEBサイトを作るためのポイント
目次
なぜ運用しやすいWEBサイトが重要なのか?
WEBサイトは、企業の顔であり、顧客との接点です。一度作って終わり、というものではなく、常に変化するユーザーのニーズに合わせて、改善し続ける必要があります。しかし、多くの企業がWEBサイトの運用に苦労しているのが現状です。
なぜ、運用しやすいWEBサイトが重要なのでしょうか?それは、WEBサイトの運用が、企業の成長に直結するからです。
WEBサイト運用の目的とメリット
WEBサイトを運用する目的は、企業によって様々です。しかし、共通しているのは、自社の商品やサービスを多くの人に知ってもらい、顧客との関係を深めるということです。
WEBサイトを効果的に運用することで、以下の3つのメリットが得られます。
- 常に最新の情報が発信され、デザインも洗練されたWEBサイトは、企業の信頼性を高め、ブランドイメージを向上させる
- WEBサイトを通じて、顧客と直接コミュニケーションを取ることができる
- 正しいSEO対策を行うことで、検索エンジンで上位表示され、多くのユーザーにWEBサイトを見てもらうことができる
運用しやすいWEBサイトのメリット
運用しやすいWEBサイトは、コスト削減、効率化、柔軟な対応など、企業にとって多くのメリットをもたらします。運用が複雑なWEBサイトは、維持費がかかりがちですが、運用しやすいWEBサイトであれば、コストを削減することができます。
他にも、運用が効率化されることで、従業員は他の業務に集中することができる、というメリットもあります。
さらに、変化の激しい市場に対応するためには、WEBサイトを柔軟に改修できる必要があります。運用しやすいWEBサイトであれば、迅速な対応が可能になります。
運用が難しいWEBサイトのデメリット
運用が難しいWEBサイトと聞くとイメージしづらいかもしれませんが、例えば運用をしていないことによって、情報が古いまま放置されている、SEO対策が遅れてしまう、ユーザーがすぐに離れてしまうなど、様々なデメリットがあります。
情報が古いまま放置されているWEBサイトは、ユーザーの信頼を失います。SEO対策が遅れてしまうと、検索エンジンで上位表示されなくなり、集客が難しくなります。また、使いにくいWEBサイトは、ユーザーがすぐに離れてしまう原因となります。
運用しやすいWEBサイトの設計段階からの準備
WEBサイトの運用をスムーズに行うためには、設計段階からしっかりと準備しておくことが大切です。特に、CMS(コンテンツマネジメントシステム)の選定、サイト構造の設計、デザインの統一性といった点が重要になってきます。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)の選定
CMSとは、WEBサイトのコンテンツを管理するためのシステムです。WordPress、Wixなど、様々なCMSが存在しており、それぞれ特徴が異なります。自社の規模や予算、必要な機能などを考慮し、最適なCMSを選択する必要があります。WordPressは、豊富なプラグインやテーマがあり、カスタマイズ性が高い点が魅力です。
CMSについてさらに詳しく知りたい方は以下のコラムでも解説しています。
CMSの最新トレンド!ホームページ制作の最前線を知る
ホームページ制作における更新システム(CMS)について
弊社でも、運用しやすいWEBサイトとしてWordPressを使ったWEBサイトの制作を行っています。テンプレートを使ったシンプルなサイトから、カスタマイズを加えたサイトまで、幅広く構築可能です。CMSの選定でお悩みの企業様は、お気軽にご相談くださいませ。
サイト構造の設計
サイト構造は、WEBサイトの骨格であり、ユーザーが目的の情報をどれだけスムーズに見つけられるかを大きく左右します。迷路のような複雑な構造では、ユーザーはすぐにサイトから離れてしまいます。一方で、シンプルで分かりやすい構造であれば、ユーザーは快適にサイト内を移動し、目的の情報を効率的に得ることができます。
理想的なサイト構造の要素について教えてください!
シンプルで直感的な構造、情報が階層的に整理されていること、検索エンジンに優しい構造であることが挙げられます!
ユーザー視点で考え、論理的でシンプルな構造を設計することで、ユーザーにとって役立つサイトとなりデザインの統一性、SEO効果を高めることができます。
デザインの統一性
WEBサイトのデザインは、企業のイメージを反映する重要な要素です。色使い、フォント、レイアウトなど、デザインを統一することで、WEBサイト全体の印象が向上します。デザインガイドラインを作成し、デザインの統一性を保つようにしましょう。
CMSの選定、サイト構造の設計、デザインの統一性といった設計段階での準備は、WEBサイトの運用を円滑に行うための基盤となります。
コンテンツ作成・更新の効率化
コンテンツマーケティングの重要性が高まる中、WEBサイトのコンテンツは日々更新され続けています。しかし、多量のコンテンツを質を落とさずに作成・更新することは、多くの企業にとって大きな課題となっています。
コンテンツカレンダーの作成
コンテンツカレンダーとは、WEBサイトのコンテンツを作成・更新するスケジュールを可視化するものです。いつ、どのコンテンツを、どのページに掲載するかを事前に計画することで、コンテンツの質を高め、更新作業を効率化することができます。
コンテンツカレンダーを作成するメリットは4つです。
- 突発的な作業を減らし、計画的にコンテンツを作成
- 検索エンジンに定期的に新しいコンテンツを提供すること
- 十分な時間をかけてコンテンツを作成できるため、質の高いコンテンツが制作できる
- チームメンバー全員が共通の目標を持ち、協力して作業を進めることができる
テンプレートの作成
テンプレートを作成することで、毎回ゼロからコンテンツを作成する手間を省き、効率的にコンテンツ制作を進めることができます。
テンプレートとは具体的にはどういったものでしょうか?
記事の構成や見出し、文字数など、全体の構成をあらかじめ決めておくようなイメージです。こういった記事のテンプレートがあれば、品質の安定化や、デザインが統一され、WEBサイト全体の見た目がよくなります!
画像・動画素材の管理
画像や動画素材は、コンテンツの質を左右する重要な要素です。しかし、散らかった素材フォルダでは、必要なものがすぐに見つからず、作業効率が低下してしまいます。
効率的な管理方法としては、クラウドストレージ等を活用し、フォルダ分けやファイル名に工夫を凝らすことが挙げられます。また、ファイルのカテゴリ分けや、フォルダ名を活用することで、より詳細な検索が可能になります。
SEO対策を意識したコンテンツ作成
SEO対策は、適切なキーワード選定が重要です。どのようなキーワードを選べば、WEBサイトのコンテンツを多くの人に届けられるようになるのか、具体的な方法を見ていきましょう。
キーワード選定
SEO対策の第一歩は、ターゲットとするキーワードの選定です。キーワード選定によって、検索エンジンにコンテンツをどのような内容として認識させるかが決まります。
キーワード選定のポイントは4つです。
- コンテンツに最も関連性の高いキーワードを選ぶ
- 多くの人が検索しているキーワードを選ぶことで、より多くのユーザーにリーチできる
- 競合の少ないキーワードを選ぶことで、上位表示の可能性が高まる
- より具体的な検索意図を持つユーザーをターゲットにした複合キーワードを選ぶ
SEOに強い記事構成
SEOに強い記事構成は、検索エンジンにコンテンツの構造を理解させ、ユーザーにも読みやすくするためにも重要です。
SEOに強い記事構成のポイントを5つ解説します。
- H1、H2、H3タグなどを適切に使い、コンテンツの構造を明確にする
- 長文記事では目次を作成し、ユーザーが目的の情報をすばやく見つけられるようにする
- 箇条書きや表を使うことで、情報が整理され、読みやすくなる
- 画像にはalt属性を設定し、画像の内容を説明する
- 関連性の高いページ同士をリンクで繋ぎ、サイト内の回遊性を高める
SEOツール活用
SEOツールを活用することで、キーワード選定、競合分析、コンテンツの評価など、SEO対策を効率的に行うことができます。
代表的なSEOツールを教えてください!
GA4やGoogle Search Consoleを活用しています。
Googleが提供する無料のSEOツールで、サイトの検索状況やアクセス状況を分析、確認できるツールです!
SEO対策を意識したコンテンツ作成は、WEBサイトを運用していくために不可欠です。
キーワード選定、記事構成、SEOツールの活用など、さまざまな要素を組み合わせることで、検索エンジンから評価され、多くのユーザーにリーチできるコンテンツを作成することができます。
WEBサイトの定期的なメンテナンス
安全かつ快適に利用してもらうためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、セキュリティ面は、サイトの存続に関わる重要な要素です。
セキュリティ対策
WEBサイトのセキュリティは、サイトの存続とユーザーの信頼を得る上で欠かせない要素です。ハッキングや情報漏洩といったリスクからサイトを守るため、定期的なセキュリティ対策が必須です。
具体的なセキュリティ対策としては、パスワード管理の徹底、脆弱性対策、アクセス制限、SSLの導入、定期的なバックアップなどがあります!
社内で出来ること、制作会社に依頼することなど分けると、効率よくセキュリティ対策が出来るので、おすすめです!
弊社でもセキュリティ対策には力を入れており、企業様から多くの依頼を受けています。定期的なバックアップや、ドメイン・サーバーの管理、CMSのアップデートなど、保守管理・運用サービスについては、以下で詳しく説明しています。
バックアップ
WEBサイトのデータは、企業にとって非常に重要な資産です。万が一、サーバー障害や人為的なミスによってデータが失われてしまうと、ビジネスに大きな損害を与える可能性があります。そのため、定期的なバックアップは必須です。
バックアップには以下の3つの種類があります。状況に応じて使い分ける必要があり、社内に専門の知識を持っている社員がいない場合は、制作会社などに依頼するのがおすすめです。
- WEBサイトの全データをコピーするバックアップ:フルバックアップ
- 前回のバックアップ以降に変更された部分のみをコピーするバックアップ:差分バックアップ
- 前回のフルバックアップと、それ以降の差分をまとめてバックアップ:増分バックアップ
速度改善
WEBサイトの表示速度は、ユーザーの満足度やSEOに大きく影響します。表示速度が遅いWebサイトは、ユーザーが離脱してしまう可能性が高く、検索エンジンからも評価が下がってしまいます。
速度改善の方法としては、画像の最適化、CSSやJavaScriptの圧縮、不要な要素の削除、キャッシング、サーバーのチューニングなどがあります!
速度改善を行うと、ユーザー満足度の向上、SEOの向上、コンバージョン率の向上が期待できます。
運用状況の分析と改善
WEBサイトの運用状況を分析し、改善することは、WEBサイトの成功に不可欠です。アクセス解析、ユーザー行動分析、A/Bテストといった手法を活用することで、WEBサイトの課題を特定し、より効果的なWEBサイトへと改善していくことができます。
アクセス解析
WEBサイトを公開しただけでは、その効果を測ることはできません。WEBサイトの運用状況を把握し、改善していくためには、アクセス解析が必要です。アクセス解析ツールを活用することで、WEBサイトへの訪問者数や、どのページが人気なのか、といった具体的なデータを得ることができます。
アクセス解析では、どのような数値を確認したらいいでしょうか?
PV(ページビュー)、UU(ユニークユーザー)、セッション、滞在時間、直帰率、離脱率などを定期的に確認すると、ホームページリニューアルや改善の効果を測ることができます!
ユーザー行動分析
アクセス解析で得られたデータをもとに、ユーザーがWEBサイト内でどのような行動をしているのかを詳しく分析することを「ユーザー行動分析」といいます。ユーザー行動分析を行うことで、ユーザーのニーズを深く理解し、WEBサイトの改善に繋げることができます。
具体的なユーザー行動分析としては、以下の4つが挙げられます。
- WEBサイトのどの部分が閲覧されているのかを視覚的に表示する、ヒートマップ
- WEBサイト内のどのリンクがクリックされているのかを分析する、クリックマップ
- ユーザーのWEBサイト上での行動を動画で記録する、セッション録画
ヒートマップやクリックマップを使うことで、ユーザーがどこに注目しているのか、どこで迷っているのかを視覚的に把握できます。また、セッション録画では、ユーザーが実際にどのようにWEBサイトを利用しているのかを詳細に観察することができます。
A/Bテスト
A/Bテストは、WEBサイトの改善効果を検証するための手法です。2つの異なるバージョンのWEBページを用意し、どちらのバージョンがより良い結果を出すかを比較します。WEBテストを行うことで、Webサイトの改善効果を数値で確認することができます。
A/Bテストで検証できる項目は、どういったものでしょうか?
見出し、ボタン、画像や文章になります!
A/Bテストのメリットは、感覚ではなく、データに基づいて改善できることです。
また、繰り返しA/Bテストを行うことで、WEBサイトを常に最適化できることも大きいです!
アクセス解析、ユーザー行動分析、A/Bテストといった手法を活用することで、WEBサイトの課題を特定し、より効果的なWEBサイトへと改善していくことができます。
まとめ:運用しやすいWEBサイトで、企業を成長させる
WEBサイトの運用は、一度公開すれば終わりではありません。公開後も継続的に改善を行い、より良い状態に保っていくことが重要です。運用しやすいWEBサイトを構築するために、SEO対策、コンテンツマーケティング、アクセス解析を行い、運用の成果が出ているか確認していきましょう。
CMSの選定、SEO対策、定期的なメンテナンス等のご相談は随時承っております。お気軽にご相談ください!