WEB制作におけるターゲット選定について

ホームページを新規制作、またリニューアルをされる場合には、必ず制作の目的やターゲット、ゴールなどを決めてからスタートします。今回はホームページ制作におけるターゲットについて、選定方法や具体例などをご説明します。

WEB制作のターゲットとは

ホームページを制作するときには、ターゲットを決めることは必要でしょうか。誰に見てもらうかを決めておくことは重要ですが、ターゲット層を広く考えすぎていたり、その逆であったとしても、良い結果は生まれません。

WEB制作のターゲットの基本

ホームページの制作をスタートする際には、まず要件定義を行います。その要件定義の際に、ターゲットについて確認します。

要件定義とは

ホームページを制作するときには、ホームページの概要を決めて、しっかりと目的を持ち、スケジュールに沿って制作することが大切です。そのため誰に向けてどんな内容を発信し、ホームページのゴールはどこなのか、といった概要を決めます。これを要件定義と呼びます。

また要件定義の後のホームページ公開、運用までの流れについては、こちらに掲載していますので、ご覧ください。

要件定義を行う際に「どういった人に向けて」ホームページの情報を発信するのか、という部分が明らかになると、ターゲットが決まります。

具体的なターゲット設定とは

ターゲットを決めると一言で言っても「東京都に住んでいる人」や「サラリーマン」といっただけでは、それをホームページへ反映することは難しいです。

実際にその商品を選んだ人はどういった属性を持った人が多いのか、悩みや問題意識としてどういったことを考えているのか、深堀してターゲット設定をします。

1つターゲットを決めるヒントとしては、ゴール(商品購入やお問い合わせ)から過去にどんな人がいたのか確認することです。商品を購入しているのは、働く女性が多いのか専業主婦の方が多いのか、そういった傾向がつかめると、ホームページ制作のターゲット設定に生かすことができます。またゴールには至らずその手前まで来た人が分かれば、ゴールに近いターゲットの人も分かります。

ターゲットを決めるメリット・デメリット

ホームページ制作には、何のために制作するのか、誰に見てもらうために制作するのか、といった基本的なことは決めてから制作しますが、ターゲットを決めることにメリット・デメリットはあるのでしょうか。

ターゲットを決めるメリット

ターゲットを決めてからホームページ制作を行うということは、ユーザーの目線に立って見やすく理解しやすいホームページを制作するということです。

ホームページを制作する上で「ユーザーの目線に立つ」ということは非常に重要です。例えばホームページを見る年齢層によっては、フォントのサイズや写真の大きさ、言い方も変えながら、ユーザーが一番心地よい、ストレスのない方法で情報を発信する必要があるのです。

判断基準が出来る

ターゲットを決めることによって、〇〇というコンテンツはホームページに必要か、またどういったキャッチコピーでアピールするか、といった問題が出たときに、ターゲットが決まっていれば、ユーザー目線に立って判断することができます。

効果検証が出来る

ホームページが完成した後、思っていたようにターゲットからのアクションが得られない場合もあります。そのときにもターゲットが決まっていれば、一部ターゲット層の変更を行い、ホームページの改修を行ったり、新しいターゲットを作ってそれに合うホームページを制作するなど、次の対策を考えることができます。

効果検証がスムーズにできると、ホームページを改善し、次のアクションをすることができます。

ターゲットを決めるデメリット

デメリットはほとんどありません。ホームページを制作するにあたって、ターゲットを決めずにスタートすることはほぼないからです。

もしデメリットを挙げるとすれば、ターゲットに縛られすぎて前に進めないことです。

ホームページを公開しないと、ターゲットが見ることはありません。そのため、制作中に迷って何度もデザインを修正していると、中々公開できないという状況に陥るのです。

そういった場合には、ホームページを公開し、実際のターゲットユーザーの反応を見て、ホームページを改善するという方向に切り替えると効率よく進行することができます。

WEB制作の業種別ターゲット層

では実際ホームページのターゲットというのは、どういったユーザーを設定するのがいいでしょうか。業種別に具体例をみていきます。

飲食店・レストラン向けのWEB制作

ホームページへ訪れるユーザーは、特定の地域内で探していることがほとんどです。

また和食・イタリアン、また肉や魚料理など、どういった料理を食べたいと思っている人、家族連れやカップル、おひとりさまなどの人数、年齢層によっても求めるお店は違います。

そういったことを踏まえて、ターゲットを設定します。

また飲食店・レストラン向けのホームページ制作については、こちらをご覧ください。

建築会社・工務店のホームページ向けのWEB制作

家を建てたい人やリフォームしたい人などがコアターゲットにはなりますが、その中でもどういった要望を持っているか深堀します。

注文住宅に興味を持っているのか、中古物件をリノベーションしたいのか、予算や土地も探しているか、など、会社の魅力や強みと照らし合わせて考えます。

また建築会社・工務店のホームページ制作については、こちらをご覧ください。

大学・専門学校のWEB制作

ターゲットは大学や専門学校を受験する学生だけではありません。その親御さんや学校の先生、まだ受験は先ですが高校1年生や2年生も入ってくるかもしれません。

大学や専門学校は、学校の規模によってもどの程度ターゲット層を広げるか、また全国から学生が集まってくるか、県内の学生が多いかによっても、ターゲット設定が変わります。

実際に通っている学生を分析したり、今後どういった学生を集めたいのか、そういった方針からターゲットを決めることもあります。

大学・専門学校のホームページ制作については、こちらをご覧ください。

不動産のWEB制作

不動産は、賃貸・売買など様々な分野に分かれており、ホームページ上では各ターゲットごとにページを分ける工夫もされています。

例えば賃貸物件を扱うホームページのターゲットは、現在住んでいる物件、どういった物件を好んでいるのか、希望する家賃、入居時期など踏み込んで考えます。物件を探している人ならどんな人でもターゲットにするよりも、どういった物件を探しているのかも含めたターゲット設定をすることで、ホームページのコンテンツやデザインも変わってきます。

不動産ホームページの制作で必要なコンテンツや制作手順については、こちらをご覧ください。

まとめ

WEB制作におけるターゲット設定は、制作の上でとても重要です。

ターゲットの決め方としては、まずはホームページの目的やゴールを決めることです。どういったことを達成するために、そのホームページの制作を行うか、という部分を決め、そのためには誰にホームページを見てもらう必要があるのか、という流れでターゲットを決めることができます。

またターゲットはより具体的に決めることもポイントです。
性別や地域など何か一つだけ決めるのではなく、普段どのような行動をしていて、どのような問題点を抱えているのかというところまで考えます。

業種別でターゲットを見ると、その業種に関わる人がターゲットとなるのは当たり前ですが、ターゲットが広すぎると、ホームページに様々なユーザーが見に来ても必要なコンテンツが、必要としているユーザーに届かない可能性があります。

つまりそのサービスを展開する会社の強みやアピールポイントも考えて、ターゲット設定をするとより効果的といえます。

弊社では、ターゲット設定を含むホームページ要件の整理から依頼いただくことが可能ですので、お困りの場合はお気軽にホームページ制作のクレフまでお問い合わせください。